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公務員の仕事 公務員の待遇

公務員の帰宅時間と休みを解説 働き方改革の効果は?

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こんにちは、元政令市人事のりょうたです。

 

当ブログをご覧くださりありがとうございます。

 

今日は公務員の残業時間と休日について書きます。

 

「どのくらい残業するのか?」「ちゃんと休めるのか?」は公務員を目指す方は気になるところですよね。

 

僕は政令市で人事として職員の休日や勤務時間の管理にも関わったことがあるので、普通の公務員よりも公務員全体の事情を紹介できると思います。

 

もくじ

公務員の休み

 

基本は完全週休2日制

 

公務員は「基本的に」完全週休二日制で月曜日~金曜日に勤務し、土日は休めます。

 

祝日もしっかり休めるので、休日に関しては基本的には心配いりません。

 

ただし、土日であっても台風などで避難所を開設したり、選挙の投票所に行かされることもあります。

 

ですが、その際はしっかりと手当(自治体にもよりますが、2~3万円はもらえます)が出たり、振替休日をもらえます。

 

例外あり

 

休日は基本的にはあると紹介しましたが、例外もあります。

 

それが大規模災害時です。

 

一時的な豪雨や台風なら、長くても2.3日で終わるので、土日に避難所の開設や運営に関わっても、すぐに振替休日をもらえます。

 

でも、最近だと熊本地震や九州北部豪雨、去年の西日本豪雨レベルの災害が起こると、復旧(復興)までの期間が数か月レベルになるので、その間は休みが激減(消滅)したり、振替休日がもらえなくなります

 

その分、休日手当てや時間外手当がものすごく付くので、ボーナスか?と思うくらいの給料になります。

 

ですが、体力的にきついですし、クレームが激増して、普段やらない仕事も多少は振り分けられるので精神的にもきついので覚悟は必要です。

 

帰宅時間

 

帰宅時間は部署とその人次第で変わります。

 

ただし、優秀な人でも忙しい部署に配属されれば遅くなるので、部署の影響が大きいです。

 

さらに言うと、部署内でも課や係が違うと帰宅時間が大きく変わる場合もあります。

 

18時過ぎには人がほとんどいなくなる課や係もあれば、21時ごろまで残っている課・係があるといった風に格差が大きいです。

 

また当たり前のことですが、 仕事が早ければさっさと帰ることができます。

 

ただし、仕事の早い優秀な人ほど忙しい部署に配属される傾向があるので、必ずしも優秀な人が早く帰れるわけではありませんが。

 

また、民間では自分の仕事が終わったら他の人に「何か手伝うことはありますか?」と聞くのが常識?かのような研修・教育を受けるらしいのですが、公務員はその心配がありません。

 

なぜなら、一人一人の業務がかなり専門的で、細分化されているため、自分に与えられた業務が終了すれば特に周りには遠慮せず帰ることが出来ます

 

そこは公務員のいいところですね。

 

一方で、幅広い業務に対応できる職員が少く、自分の分野外のことには対応できない職員が増えてしまうというデメリットもあると僕は思っています。 

 

ちなみに、仕事が終わるとすぐ帰る人に文句を言う人も(ごくまれに)いましたが、仕事が早くてすごいな~と思っている人が大半です。

 

普段の帰宅時間

 

部署によりますが、比較的楽な部署は定時か少しの残業で帰ることができます。

 

特にそのような部署は部署全体が暇で大半が定時か定時から18時までには帰るので、周囲に気にせず帰ることができるみたいです。

 

ただし、そのような部署はまれなので、大半の部署は19時~20時くらいに電気が消えます(帰れます)。

 

ちなみに以前の記事で紹介した忙しい部署は毎日21時頃まで大半の職員が残業していました。(本当はもっと遅くまでやってましたが、「働き方改革」の影響で21時には帰るようになりました)

 

公務員は楽な仕事? 暇な・大変な部署を公開します

 

僕は↑の記事で特に忙しいと紹介した部署に含まれる人事課にいましたが、21時が実質定時みたいな状態でした。

 

↑の記事で紹介した4つの部署が特に異常なだけで、大半の部署は19時か20時には帰れますので、安心してください。

 

繁忙期

 

普段早く帰れる部署でも忙しい時期はあります。

 

特にその部署が関わるイベントがある場合は普段よりも遅くなります。

 

普段忙しい部署にも繁忙期は存在して、その時期は日が変わってもほとんど誰も帰らない、土日も自主的に出勤する(手当は付きますが)こともあるので、忙しい部署に配属されないことを祈るばかりですね。

 

ノー残業デー

 

公務員にも「ノー残業デー」は存在します。

 

ちなみに、水曜日「ノー残業デー」なので、水曜日は多くの部署で18時には帰れます。

 

特に管理職は「ノー残業デー」の達成度を報告する必要があるらしく(その報告は人事に上がってきますが)、早く帰るように声をかけてくる方も多いらしいです。

 

ですが業務命令というほどでもなく、仕事があると帰れないので、その場合は「ノー残業デー」 でも残業をすることになります。

 

ただし、上司が 「ノー残業デー」の達成度を気にする部署では、達成度を上げるために「記録上は残業をしていないことにする」つまり、サービス残業をさせる部署もあったそうです。

 

それなんのための「ノー残業デー」だよ?って思いましたが、そんなよくわからない習慣があるのが公務員の良くないところだと思います。

 

それでも大半の部署は定時で帰ったり、いつもより早く帰れていたので、「ノー残業デー」が必ずしも悪いものではないとも思います。

 

普段21時帰りの僕がいた部署でも、水曜日は19時頃には帰れてたので、「ノー残業デー」万歳でした!

 

働き方改革の効果は?

 

 

国が取り組んでいる「働き方改革」は自治体にも影響を及ぼします。

 

国から自治体に要請が来るらしいので、自治体もとりあえずは「働き方改革」に乗り出します。

 

でも、それで仕事量が減るわけでも、大幅に業務が効率化されるわけでもなく、一方的に残業は〇〇時までというお達しが来るだけで、効果は微妙でした。

 

上司にノルマが課せられてからは、22時や23時頃まで残業していたのが認められなくなり、通常時は遅くても21時前後で帰れるようになりました

 

しかし、仕事は消えても、減ってもないので、その分朝早くに来て仕事を片付けていました

 

しかも、朝早くに来てした仕事に対しては残業代がつかないので、「働き方改革」は現場の人間からすると迷惑でしかなかったです(笑)

 

「働き方改革」の本来の目的業務の効率化によって残業時間を減らすことだと思っていたのですが、現場を無視して数字しか見ていないと現場が困ります。

 

一方で、現場の声を上にあげてくれる上司もいて、朝礼などで「力及ばず申し訳ない」と言ってくれたのですが、それだけでも現場の士気は上がっていました。

 

僕もその時は将来、あんなふうに部下のために上と戦える上司になりたいなあと思っていました(辞めちゃいましたが)

 

プレミアムフライデー

 

経済活性化のために実施されたプレミアムフライデーですが、公務員では実施している自治体としていない自治体があります。

 

僕がいた自治体では全く実施されませんでした。

 

公務員がいつもよりも早く帰ったら手続きとかできなくなって困る人が多いので、なかなか難しいかなとは思います。

 

でも「世間はプレミアムフライデーならしいですよ~」「そうか、じゃあこっちも負けずに今日は一杯やるか?」みたいな雑談のネタにはなりましたが、おそらく多くの公務員はなんの恩恵も得ていません。 

 

まとめ

 

・公務員は「基本」完全週休二日制、振替休日や休日手当ても出る

・災害時は休みが消滅する(手当は付くが、負担は激増)

・楽な部署は18時、大半の部署は19時~20時には帰ることができる

・業務が細分化されているので、周りを気にせず自分の業務が終われば帰れる

・優秀な人ほど忙しい部署に配属される傾向があるので、優秀でも早く帰れるとは限らない

・「ノー残業デー」は存在し早く帰れることもあるが、サービス残業につながる恐れもある

・「働き方改革」の影響で残業は減ったが、業務は減らないので朝早く出勤する人が増えた

 

以上です。

 

読んでくださり、ありがとうございました!

 

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