こんにちは、元市役所人事のりょうたです。
当ブログをご覧くださりありがとうございます。
今回のテーマは消防士の給料です。
消防士を目指してる方や消防士に興味がある方は気になることですよね?
この記事では総務省発表の統計資料「 平成30年地方公務員給与実態調査結果等の概要 」資料(pdf)をもとに
・月額給料(平均額・平均年齢)
・ボーナス(平均額・平均年齢)
・平均年収(平均額・平均年齢)
・退職金
をまとめています。
この記事を読めば消防士の給料が分かるようになっています。
もくじ
消防士の給料
消防士の月額給料の平均
298,896円 (平均年齢38.2歳)
(総務省:平成29年4月1日地方公務員給与実態調査結果より。高卒・短大卒・大卒の平均の数字。以下年齢別も同様)
ここに各種手当がつくのであまり参考にはならないですね。
消防士の年齢別月額給料
年齢別の給料は以下の通りです。
18~19歳 | 152,272円 |
20~23歳 | 185,956円 |
24~27歳 | 204,711円 |
28~31歳 | 229,795円 |
32~35歳 | 259,502円 |
36~39歳 | 294,498円 |
40~43歳 | 331,351円 |
44~47歳 | 358,044円 |
48~51歳 | 377,346円 |
52~55歳 | 392,529円 |
56~59歳 | 404,513円 |
消防士も含め公務員は基本60歳が定年ですが、職種によっては再雇用している場合もありますが、今回は59歳までのデータのみ載せます。
60歳以降の給料が気になる方は総務省:平成29年4月1日地方公務員給与実態調査結果をご覧ください。
消防士の給与(=月収)
消防士の月額給与の平均
396,995円(平均年齢 38.2歳)
手取りに直結するのはこちらです。
(手取りはここから年金・税金などが引かれるので給与の8割ほどです)
先ほどとの差額約98000円が手当に当たります。
消防士は事務職の公務員よりも、 夜勤手当・休日勤務手当 が多い傾向があります(特に連勤→連休を繰り返すため)
また
・危険作業手当
・重勤務手当
・不快作業手当
・消防業務手当
・非常災害業務手当
などの消防士ならではの手当がつきます。
ただし、非常時以外は残業が少ないため残業代は事務職に比べて少ないです。
消防士の年齢別月額給与
18~19歳 | 189,708円(手当37,436円) |
20~23歳 | 237,911円(手当51,955円) |
24~27歳 | 280,332円(手当75,621円) |
28~31歳 | 329,211円(手当99,416円) |
32~35歳 | 359,910円(手当100,408円) |
36~39歳 | 397,859円(手当103,361円) |
40~43歳 | 440,183円(手当108,832円) |
44~47歳 | 468,185円(手当110,141円) |
48~51歳 | 487,917円(手当110,571円) |
52~55歳 | 508,421円(手当115,892円) |
56~59歳 | 524,316円(手当119,803円) |
消防士のボーナス
消防士のボーナス平均額
1,436,214円(平均年齢38.2歳)
※給料+各種手当の4.45ヶ月分
消防士の年齢別ボーナス額
18~19歳 | 796,553円 |
20~23歳 | 920,399円 |
24~27歳 | 1,005,274円 |
28~31歳 | 1,121,394円 |
32~35歳 | 1,250,741円 |
36~39歳 | 1,402,354円 |
40~43歳 | 1,570,321円 |
44~47歳 | 1,691,249円 |
48~51歳 | 1,781,228円 |
52~55歳 | 1,832,593円 |
56~59歳 | 1,896,728円 |
消防士の年収
消防士の平均年収
6,203,445円 (平均年齢38.2歳)
※平均給与×12+ボーナス額で算出。以下の年齢別も同様の計算。
消防士の年齢別年収
18~19歳 | 3,065,274円 |
20~23歳 | 3,854,266円 |
24~27歳 | 4,281,995円 |
28~31歳 | 4,912,322円 |
32~35歳 | 5,492,311円 |
36~39歳 | 6,122,834円 |
40~43歳 | 6,801,227円 |
44~47歳 | 7,295,668円 |
48~51歳 | 7,754,203円 |
52~55歳 | 7,896,511円 |
56~59歳 | 8,099,213円 |
消防士の階級別年収
消防士には消防士から消防総監までの複数の階級があります(いわゆる係長、課長、部長みたいなもの)
それによって手当額が変わるため、年収も変動します。
そこで、階級別の年収もまとめました。
消防士 | 200,000~380,000円 |
消防副士長 | 215,000~400,000円 |
消防士長 | 220,000~330,000円 |
消防司令 | 265,000~480,000円 |
消防司令長 | 280,000~510,000円 |
消防監 | 320,000~550,000円 |
消防正監 | 360,000~575,000円 |
消防司監 | 490,000~650,000円 |
消防総監 | 710,000~125,0000円 |
詳しいデータが少なかったため、おおまかな金額になりますので、ご了承ください。
階級が上がると当然ですが、年収も上がります。
消防指令(いわゆる係長クラス)までなら事務職の公務員と同様に特に問題を起こさずに勤務していれば昇進できます。
また公務員は年功序列制なので、年齢が上になるほど年収も大きく上がるんです。
年齢による昇給が大きいため、階級と年収が逆転するケースもあります。
また、消防士は高卒、短大卒、大卒など学歴で分けて採用する場合が多いのですが、現場でより経験が多い高卒の消防士よりも大卒の方が昇進が早いケースが多いです。
消防士の退職金(定年退職)
定年まで勤めた場合の退職金は
約2,500,000万円
早期退職すると大幅に下がります。
消防士の生涯収入
消防士(大卒)の生涯年収額
約254,000,000円 (大卒で定年まで働いた場合)
公務員(一般事務)や民間企業と比較
消防士の生涯年収(22〜59歳):約254,000,000円
地方公務員(行政職)の生涯年収(22〜59歳):261,247,394円
国家公務員(行政職)の生涯年収(22〜59歳):283,318,223円
民間企業(大卒:男性)の生涯年収(22〜59歳):288,000,000円
民間企業(男性:高卒)の生涯年収(18〜59歳):222,500,000円
国家公務員は 「人事院 H29国家公務員給与等実態調査」から推計。
民間企業は「労働政策研究・研修機構 ユースフル労働統計2017」から引用。
まとめ
今回は消防士の給料についてまとめました。
もちろん、地域差がありますが、 生涯年収を比べると地方公務員の行政職と近い額だと思います。
その分負担は大きいかもですが、 公務員で安定した職業であり、人の命を救うやりがいのある仕事だと思います。
最後までご覧くださりありがとうございました!