こんにちは、元市役所人事のりょうたです。
当ブログをご覧くださりありがとうございます。
今回のテーマは教師(小・中学校)の給料です。
教師(小・中学校)を目指してる方、興味がある方は気になることですよね?
この記事では総務省発表の統計資料「 平成30年地方公務員給与実態調査結果等の概要 」資料(pdf)をもとに教師(高校)の
・月額給料(平均額・平均年齢)
・ボーナス(平均額・平均年齢)
・平均年収(平均額・平均年齢)
・退職金
をまとめています
この記事を読めば教師(小・中学校)の給料が詳しく分かるようになっています。
ちなみに教師(高校)の給料はこちらの記事にまとめてあります。
もくじ
教師(小・中学校)の給料
教師(小・中学校)の月額給料の平均
361,814円 (平均年齢44.4歳)
(総務省:平成29年4月1日地方公務員給与実態調査結果より。高卒・短大卒・大卒の平均の数字。以下年齢別も同様)
ここに各種手当がつくのであまり参考にはならないですね。
教師は給料の額が他の地方公務員(高い方の警察よりも)に比べて高いです。
その分、(給料+手当)の〇ヶ月分支給されるボーナスの額も地方公務員の中では高めです。
教師(小・中学校)の年齢別月額給料
年齢別の給料は以下の通りです。
20~23歳 | 216,715円 |
24~27歳 | 235,686円 |
28~31歳 | 266,691円 |
32~35歳 | 290,632円 |
36~39歳 | 331,572円 |
40~43歳 | 374,822円 |
44~47歳 | 403,105円 |
48~51歳 | 420,356円 |
52~55歳 | 431,193円 |
56~59歳 | 438,988円 |
教師も含め公務員は基本60歳が定年ですが、職種によっては再雇用している場合もありますが、今回は59歳までのデータのみ載せます。
60歳以降の給料が気になる方は総務省:平成29年4月1日地方公務員給与実態調査結果をご覧ください。
教師(小・中学校)の給与(=月収)
教師(小・中学校)の月額給与の平均
419,522円 (平均年齢44.4歳)
手取りに直結するのはこちらです。
(手取りはここから年金・税金などが引かれるので給与の8割ほどです)
先ほどとの差額約6万円が手当に当たります。
教師は部活動や授業の準備などで残業が滅茶苦茶多いですが、残業代は基本的に支給されません。
なぜなら基本給の中に固定残業代(これがある代わりに何時間残業しても残業代はこの額のみ)があるからです。
どれだけ残業しても残業代は出ませんが、多くの教師はそれでも部活動や授業の準備に必死に取り組んでくださっています。
教師(小・中学校)の年齢別月額給与
年齢別の給与は以下の通りです。
20~23歳 | 249,456円(手当32,741円) |
24~27歳 | 271,153円(手当35,467円) |
28~31歳 | 305,455円(手当38,764円) |
32~35歳 | 329,126円(手当38,494円) |
36~39歳 | 372,511円(手当40,939円) |
40~43歳 | 420,266円(手当45,444円) |
44~47歳 | 451,552円(手当48,447円) |
48~51歳 | 478,129円(手当57,773円) |
52~55歳 | 499,266円(手当68,073円) |
56~59歳 | 506,429円(手当67,441円) |
教師(小・中学校)のボーナス
教師(小・中学校)のボーナス平均額
1,712,422円(平均年齢44.4歳)
※(給料+各種手当)の4.45ヶ月分
地方公務員(一般行政職)のボーナスに比べて、20万円以上高いです(平均年齢も高めですが、それでも圧倒的な差があります)
教師のボーナスが高い理由は、ボーナスが (給料+各種手当)の4.45ヶ月分 で計算され、教師の給料が高いからです。
教師(小・中学校)の年齢別ボーナス額
年齢別のボーナスは以下の通りです。
20~23歳 | 1,066,732円 |
24~27歳 | 1,151,153円 |
28~31歳 | 1,289,125円 |
32~35歳 | 1,395,662円 |
36~39歳 | 1,577,845円 |
40~43歳 | 1,770,308円 |
44~47歳 | 1,896,167円 |
48~51歳 | 1,972,934円 |
52~55歳 | 2,021,159円 |
56~59歳 | 2,055,847円 |
教師(小・中学校)の年収
教師(小・中学校)の平均年収
6,746,686円(平均年齢44.4歳)
※平均給与×12+ボーナス額。以下の年齢別も同様の計算。
地方公務員(一般行政職)の年収が約640万円なので、それより30万ほど高いです。
教師(小・中学校)の年齢別年収
年齢別の年収は以下の通りです。
20~23歳 | 4,060,204円 |
24~27歳 | 4,404,989円 |
28~31歳 | 4,954,585円 |
32~35歳 | 5,345,174円 |
36~39歳 | 6,047,977円 |
40~43歳 | 6,813,500円 |
44~47歳 | 7,314,791円 |
48~51歳 | 7,710,482円 |
52~55歳 | 8,012,351円 |
56~59歳 | 8,132,995円 |
教師(小・中学校)の退職金
2,355,000円 (定年退職の場合)
公務員は“”今のところ”60歳が定年なので、上記の額は60歳で定年退職した際の金額です。
定年よりも早く退職すると額は大きく落ちます。
教師(小・中学校)の生涯収入
生涯収入(大卒)
274,728,192円 (大卒で定年まで働いた場合)
給与収入+退職金で算出。年齢別の推計平均年収の合計(22〜59歳)
国家公務員や民間企業と比較
教師(小・中学校)の生涯年収(22〜59歳):274,728,192円
教師(高校)の生涯年収(22〜59歳):285,204,780円
地方公務員(行政職)の生涯年収(22〜59歳):261,247,394円
国家公務員(行政職)の生涯年収(22〜59歳):283,318,223円
民間企業(大卒:男性)の生涯年収(22〜59歳):288,000,000円
民間企業(男性:高卒)の生涯年収(18〜59歳):222,500,000円
国家公務員は 「人事院 H29国家公務員給与等実態調査」から推計。
民間企業は「労働政策研究・研修機構 ユースフル労働統計2017」から引用。
教師は「やりがい」のある仕事
今回は教師(小・中学校)の給料についてまとめました。
地域差がありますが、 教師(小・中学校)は公務員の中でも給料の高い職の1つです。
その分、超激務ですが、子供たちの成長に関わることができるやりがいのある仕事でもあります。
「やりがい」というきれいごとのせいで、教師の働き方改革が進んでいないという一面もありますが....
それでも魅力的な仕事であることには変わりありませんし、将来的には教師の仕事も分業化やAIによる自動化が進むと思っています。
最後までご覧くださりありがとうございました!
他の地方公務員の給料もまとめてるのでぜひこちらもご覧ください