公務員予備校に通っている人って多いイメージあるけど、公務員予備校に通わないと公務員にはなれないの?
といった疑問を解決します。
公務員を目指すとなると、まず最初に独学か公務員予備校に通うかで悩みますよね。
でも予備校のホームページには予備校のいい所しか載ってないし、逆に独学を進める本やサイトには独学のいい所ばかり載っていて余計に悩むと思います。
そこでこの記事では、公務員予備校に通ったことがある筆者の経験や勤めていた政令市の職員から聞いた話をもとに
・公務員予備校に通わないと公務員になれないのか?
・公務員予備校のメリットやデメリット(簡易版)
を解説します。
もくじ
予備校に行かないと公務員になれない?
結論「人によります」
結論は「人によります」。以上です(すみません)。
でもこれで終わってしまうのも説得力がないので、なぜ「人による」のかを解説しますね。
一言で公務員試験と言っても、受ける自治体や職種によって難易度は大きく変わります。
専門的な知識が必要な職種を受ける場合、その分野の勉強をしたことがなければ独学では厳しいかもしれません。
逆に一部の市役所が実施するSPI形式の試験は簡単な場合も多く、人によっては独学でも十分対応可能です。
一方でたとえ専門試験が課される職種でも参考書や問題集が充実していたり、その分野を大学で専攻するなど勉強した経験があれば、独学でも合格できるでしょう。
また、受験する本人の今までの経験によっても変わってきます。
特に
・受験勉強(センター試験)にどれだけ本気で取り組んだ
・受験勉強でなくても大学で勉強する習慣があった(ある)
・大学に通っていなくても、資格の勉強に取り組んだ経験はあった(ある)
など、長期間勉強をする経験があり、強制されなくても勉強を続けることができるかどうかが重要です。
公務員試験、特に専門科目のある地方上級職の筆記試験では合格者の勉強時間の平均が約1000~1500時間と言われています。
これは仮に勉強期間を1年としても、1日約3~4時間の勉強が必要。
今まで1日何時間も勉強をしたことがない人がいきなり毎日3~4時間勉強することは不可能ではないにしろ、相当ハードルが高いですよね(僕は一夜漬けタイプなので無理です)。
このように受験先の難易度や本人の経験や性格によるところが大きいので、予備校に通わないと公務員になれないかどうかは「人による」という結論になるんです。
筆者やその周辺
ちなみに、筆者は予備校に通っていたのですが、参考までに筆者の周辺(同じ職場に勤めていた政令市職員や公務員の友人)がどうだったかを紹介します。
・大学院の同期で地元の市役所(C日程・事務職)に合格した友人は独学で、大学のキャリアセンターでESの添削、キャリアセンターとハローワークで面接の練習をした
・政令市(事務職)の同期は大学の公務員講座やキャリアセンターを使わずに公務員予備校に通った
・県庁(事務職)に合格した高校の同級生は働きながら、休んだ講義の動画を見れる公務員予備校に通って、筆記と面接対策をした
・政令市(事務職)の同期は働いていたため予備校に通う時間がなく、筆記も面接対策も本を買って独学で済ませた
・政令市(保育士)の同期(入庁)は子育て中だったため、通える日だけ予備校に通って講義を録画したビデオを見たり、試験勉強の質問や面接の指導を受けていた
そうです。
具体例を出しても結局は「人による」という先ほどの結論と変わらないですよね。
本当は10人以上に聞いたのですが、結局「人による」という感想だったため、上記の例と似通ったタイプは具体例としては挙げていません。
あえて挙げるなら「筆記試験の難易度が高いほど予備校に通う人が増える」という傾向はありましたが、もちろん例外もありました。
それでは次に予備校のメリット、デメリットをあげてみます。予備校のメリット・デメリットをもっと詳しく解説した記事はコチラ(近日公開予定)
予備校のメリット
勉強する環境が整う
予備校に通ってしまえば、勉強する環境が整うことで自然と勉強する習慣が身に付きます。
特に公務員試験を突破するには前述した通り、平均して1日3.4時間の勉強が必要と言われているので、今まで勉強をする習慣がない方には大変ですよね。
予備校に通ってしまえば、授業がない日でも自習室は無料で使えますし、辛い時に相談にのってくれる講師、そして何よりも「公務員になる」という同じ目標を持って勉強している人の姿を見るだけで、勉強する気になれます。
このように無理やりでも勉強する環境を作ることは勉強習慣のない方が公務員を目指す際にはとても大切で、予備校に通うメリットの1つです。
【重要】過去問が手に入る
公務員試験において重要なのは過去問です。特に独学を勧める方がまずオススメする参考書、スー過去も過去問や過去問の類似問題から構成されています。
公務員予備校のテキストも各校が独自に過去問を分析して作られているため、過去問をもとにした勉強をする点は独学も予備校も変わりません。
ただし、過去問や類似問題をひたすら繰り返し解くだけの地道な作業なので、根気が必要です。
これは勉強する習慣がない人には辛いですが、先ほど解説した予備校のメリットで解決可能。
さらに、予備校では面接の過去問も手に入ります。正直なところこれがとても重要です。
特に大手予備校は過去の面接の質問内容やプレゼンテーション、集団討論などのテーマを「受験者(合格者)からの報告」という形で蓄積しています。
公務員試験の面接における質問内容は例年似ていることが多いので、過去の質問内容を知っているかどうかは合否に直結すると言っても過言ではないほど。
なぜなら自治体の欲しい人材像・人物像はすぐには変わりませんし、欲しい人材を見極めるために質問を決めているため、質問内容も似通ってしまいがち。
そのため、3.4年分の質問を集めると毎年している質問や毎年ではないものの頻繁に聞いている質問があることが分かります。
繰り返し聞く質問は自治体が重視している内容なので、その質問に対する答えを準備しておくことは面接で高得点を取ることが可能。
さらに自己PRを課している試験では、何分の自己PRかによって用意する内容が変わりますし、面接や集団討論の進め方(途中で追加質問がある等)を知っているとイメトレがしやすく、余裕を持って試験に挑むことができます。
以上のように勉強する環境づくりができる点、筆記試験だけでなく、面接対策も有利に進めることができる点で、予備校には大きなメリットがあるんです。
今回紹介した以外にも予備校に通うメリットはあります。こちらの記事で詳しく解説しているので、気になる方はぜひご覧ください。
⇒予備校のメリット・デメリットを解説します(近日公開予定)
予備校のデメリット
次に予備校のデメリットを解説します。
費用がかかる
当選ながら予備校に通うと費用がかかります。 教室に通うタイプの予備校なら30万円近くかかる場合もありますが、C日程や消防士・警察官の講座やオンライン形式なら10万円前後の予備校もあり幅があるんです。
独学の場合、教材費だけなので数万円かそれ以下で済むので大きな違いですよね。
ただ、費用が掛かると言っても高くても30万円なので、公務員になりさえすれば1年目のボーナスで十分元をとることは可能。
2019年冬のボーナスをまとめた記事もあるので参考にどうぞ。
1年目は夏のボーナスは全額は出ないためやや少なめですが、冬のボーナスは満額支給です。
逆に予備校が高いからと一時的な出資を渋って独学を続けて、それで合格できればいいですが、もしも落ちてしまうとさらに1年勉強に費やさなくてはいけません。
公務員になれば、1年目でも年収が300~400万円になるため、30万円の出費どころか数百万円を損することになり長い目(と言っても1年ですが)で見ると大きなマイナスです。
さらに、民間ほど新卒重視の傾向は公務員にはないですが、年を重ねれば重ねるほど面接で要求されるレベルは高くなり合格のハードルが上がってしまいます。
まとめ 費用さえ気にならなければ予備校はオススメ
正直なところ、予備校に通っても通わなくても公務員試験を突破することは可能です。
ただ、繰り返しになりますが、勉強をする習慣がない方や面接を有利に進めたい方は短期的な費用さえ気にならなければ予備校に通うことをオススメします。
とはいえ、数十万円というのは大きな金額ですし、予備校の雰囲気や勉強方法が自分に合っているかを確認することは絶対にするべきです。
なので、公務員を目指し、予備校にも通うことを決めたならまずはどの予備校に通うかを見極めなくてはいけません。
以下の記事では大手予備校の特徴やどんな方にオススメかをまとめているので参考になるかと思います。
⇒大手予備校の比較はコチラ(近日公開予定です。すみません)
また、予備校では手に入らない元面接官視点の面接対策を知りたい方には当ブログの面接対策の記事がオススメです。
特にオススメの面接対策はコチラ↓。面接での得点アップとリサーチの両方ができるオススメの方法で、今年度サポートさせていただき、合格された方の多くも実践されています。
それでは、最後までご覧くださりありがとうございました。