公務員試験の農業職・農学職の勉強方法がわからない
問題集を買って勉強を始めたけど、問題集の解説だけだと理解できない
と言う方にオススメの記事です。
去年県庁農業職に独学で合格された方へのインタビューをもとに農業職・農学職のオススメの勉強法を紹介しました。
詳しくはコチラ⇒公務員試験【農業職・農学職】県庁3位合格者の勉強法を公開
しかし、↑の記事ではインタビュー主さんが主に使った問題集と参考書しか紹介していなかったため、実際に勉強を進める中でつまづく可能性もあるかもしれません。
特に公務員試験の理系専門科目は事務系の科目に比べて情報が少ないので、どの参考書を選べばいいか悩む方は多いですよね。
そこでこの記事では
県庁農業職上位合格者が使用した農業・農学関連の参考書を全て紹介
します。
全て使う必要は当然ありません。
ですが、勉強を進める中で問題集の解説だけではどうしてもわからない分野や受験予定先で頻出の分野の参考書だけでも用意しておけば、より効率的に勉強を進めることができるはずです。
ちなみに独学でなく、予備校の情報も知りたい方はコチラをご覧ください。
もくじ
県庁農業職の筆記対策の基本
県庁農業職(国家農学職もですが)の筆記試験対策の基本は問題集を繰り返す解くことにつきます。
これはどの職種の公務員試験にも、そして公務員試験のどの科目にも共通した対策で、これさえ繰り返せば公務員試験の突破は可能です。
ちなみに農業職(農学職)の勉強方法については公務員試験【農業職・農学職】県庁3位合格者の勉強法を公開 の記事で詳しく解説しています。
ただ、農業に限らず公務員試験の専門分野は専門性が高く、問題集の解説だけでは足りないことが多く、参考書が必要不可欠です。
それでは次に、この記事の本題である「県庁農業職合格者が実際に使用した農業(農学)関連の参考書を紹介していきます。
農業・農学関連のオススメの参考書
まず農学・農業には大きく分けて以下の10テーマがあり、それらを全て学ばなくてはいけません。
・栽培学汎論
・作物学
・園芸学
・育種遺伝学
・植物病理学
・昆虫学
・土壌肥料学
・植物生理学
・畜産一般
・農業経済一般
それでは上記の10分野のオススメの参考書を紹介していく前に農業・農学の入門書をまず紹介します。
それが「農業の基礎」です。
入門書「農業の基礎」
名前の通り農業を始めて学ぶ人にも分かりやすく農業の基礎知識を解説している入門書として最適な本で、農業職合格者のTさんも入門書としてオススメされています。
文字による説明だけでなく、イラストやデータも多くあり農業にあまり詳しくない人でも理解できるような工夫があるのがいい点。
あえて悪い点をあげるとすれば、2003年発行の古い本であるということくらい。
と言っても、基礎的な内容は大きく変わることはないので問題ありませんし、どうしても心配な方は↑のAmazonのリンクからレビューを見てみるのをオススメします。
この「農業の基礎」では、農業の基礎的な知識とともに上記の10テーマのうち「栽培学汎論」を詳しく学べます。
他の分野も簡単に解説しているので、少なくともこの「農業の基礎」は必須の参考書です。
作物学にオススメの参考書「作物栽培の基礎」
作物学は頻出の「イネ、小麦、大豆、トウモロコシ、ジャガイモ」の栽培方法を重点的に勉強しておけば得点が伸びます。
農業の基礎と同じシリーズでイラストが多く、知識がない方にもわかりやすく理解できる本です。
園芸学にオススメの参考書
園芸学は「野菜」「草花」「果樹」と3分野あるので、各分野1冊ずつ参考書があります。
栽培学は国家一般職でも地方上級でも出題数が多い分野ですが、細かくやっているとキリがないのでオーソドックスな出題が多い「野菜」「果樹」を固めて、特に種類が多い「草花」は問題集のみとするのもありです。
育種遺伝学にオススメの参考書「植物バイテクの実際」
タイトルが育種遺伝学なのに参考書と名前が違うなと思った方もいるかもしれませんが、この本ではちゃんと植物の育種の方法について学べます。
また、タイトルの「バイテク」は「バイオテクノロジー」の略で、植物学では「バイオテクノロジー」、特に遺伝学は基礎中の基礎です。
バイオテクノロジーや遺伝学について全然わからない方向けにも分かりやすく図入りで解説してあるので、心配いりません。
植物病理学にオススメの参考書「 病害虫・雑草防除の基礎 」
病理学は症状の特徴を覚える際に写真が多い方がわかりやすいため、この本は写真が多くイメージしやすいかと思います。
昆虫学にオススメの参考書
昆虫に苦手意識がある方は辛いかもしれませんが、参考書は文字だけよりも図や写真が多い方が分かりやすいのでこの本がオススメ。
土壌肥料学にオススメの参考書
様々な土壌や肥料があるので、それらの特徴(植物との相性など)を覚える際に有効です。
植物生理学にオススメの参考書
植物生理学は光合成や植物ホルモンが重要で、それらを詳しく解説してあります。
畜産一般にオススメの参考書
植物に比べて種類が圧倒的に少なく、主なものも牛、鶏、豚等と限定されています。
出題数は少ないですが、比較的点を取りやすい分野です。
農業経済一般にオススメの参考書
基礎的なことや問題の解き方考え方は「農業の基礎」でも学べますが、試験で出るのは最新の統計データです。
そのため、この3月に改訂予定のこの本だと十分対応可能。
問題集 「公務員試験技術系スーパー過去問ゼミ農学・農業」
最後にオススメの参考書を紹介しておきます。
繰り返しになりますが、この参考書の使い方は⇒公務員試験【農業職・農学職】県庁3位合格者の勉強法を公開 で解説してあるので詳しくはそちらをご覧ください。
まとめ 早速始めましょう
農業・農学のオススメの参考書を紹介しました。
全てやるのは流石に大変なので、苦手な分野の本や頻出分野の本だけ買って勉強するでけでも十分合格できます。
あくまでも基本は問題集で、参考書はそれを補助して、効率的にするものに過ぎません。
しかし、分からないままだと暗記の効率も悪いので問題集だけで限界を感じたのなら、参考書を買うことをオススメします。
補足 独学で限界を感じたら?
問題集と参考書さえあれば独学でも合格は十分可能です。
しかし、独学だと分からないところが出た時やどこまで覚えればいいか迷った時に困ります。
さらに、公務員試験は人物重視の傾向が強く、理系公務員の農業職・農学職でも面接試験は実施されます。
その際の面接シートの提出が自治体によっては筆記試験の合格発表者にのみ内容を通知する場合も多いです。
そのせいで、慌てて作った面接シートではアピールが上手くできなかったり、つこっまれたりして面接で不合格になることも珍しくありません。
面接対策や面接シートはハローワークやジョブカフェで対応してもらえますが、質が高いとは言えません。
そんな方には公務員予備校に通うのをオススメします。
しかし、公務員予備校はたくさんあってどこがいいのか迷いますよね。
ただ、理系公務員専門のコースがある予備校がそもそも少ないですし、農業・農学コースがあるのはLECのみなので迷う必要はないです。
独学に少しでも不安があるなら、資料請求だけでもしておくことをオススメします(資料請求はもちろん無料なので)
それでは最後までご覧くださりありがとうございました。