公務員試験と民間の就活って併願した方がいいの?
という疑問を解決します。
公務員を目指す方の中には、公務員試験に落ちた時のために民間企業の就活もすべきか迷ってる方が多いと思います。
特にコロナウイルスの影響で民間企業の不安定さが浮き彫りになり、安定感のある公務員の人気が増しているため、公務員試験に落ちてしまう方はこれまで以上に増えるはずです。
たとえ落ちても公務員予備校に通ったり、独学でもう1年やればいいという方もいるかと思いますが、経済的な理由や将来のことを考えて民間企業に入る方も少なくありません。
しかし、そのためには公務員試験対策と民間の就活の両方をこなす必要がありますが、公務員試験一本に比べると負担が大きいので迷う方が多いのも仕方ないことです。
そこでこの記事では
・公務員試験と民間の就活は併願すべき7つの理由
・併願する際に登録・利用すべきサイト
を解説します。
この記事の筆者は公務員試験と民間の就活を併願した経験や政令市で面接官をした経験、そして現在は就労支援事業で公務員を目指す方のサポートの経験があり、この記事の信頼性の担保になるかと思います
もくじ
結論:併願すべき
結論としては可能なら併願すべきです。
理由は以下の7点です。
・リサーチの練習ができる
・地元企業の理解度が深まる
・本番の雰囲気を味わえる
・フィードバックをもらえる
・もしもの時の保険になる
・落ちた時のダメージが小さい
・圧迫面接の練習ができる
それでは1つずつ解説していきます。
リサーチの練習ができる
まず民間企業を受けることでリサーチの練習ができます。
面接を受けるからには、相手の企業のことを調べないといけないので、多少なりともリサーチをしなくてはいけません。
それによって面接までにどの程度のリサーチをしておけばいいか経験できるので、本命の公務員試験のリサーチに活かすことが可能です。
地元企業の理解度が深まる
リサーチに近いですが、公務員試験と民間を併願するなら遠くの企業よりも地元の企業を受ける方が多いはずですし、その方がオススメ。
なぜなら、移動による負担が少ない上に地元企業のリサーチをすることで地元企業と自治体の関係が分かり、地元の自治体を受ける際に役立てることができます。
例えば、公務員試験でよくある「君のやりたいこと民間じゃできないの?」という質問をされたとします。
そこで、「〇〇市(県)の△会社(民間企業)の強みは××なので、時には△会社と協力することになるかもしれないが、自治体全体を見渡して。。。」と答えれば、興味のある分野に関連する地元企業の強みまで調べたことをアピールでき、高評価につなげることが可能です。
このように地元企業を受けておくと、地元企業への理解が深まり、公務員試験の面接にも活かすことができます。
本番の雰囲気が味わえる
公務員を目指す方なら面接対策をしっかりしているかと思いますが、公務員予備校や大学、ハローワークなどでの面接練習では本番ならではの緊張感が味わえません。
特に模擬面接では十分合格レベルなのに、本番ならではの緊張感のせいで実力を発揮できずに落ちてしまう方はたくさんいます。
だからこそ、本番の面接ならではの緊張感を味わうことは大切です。
また、緊張すれば失敗をすることだってあります。
しかし、一度失敗をしておけば次にまた失敗した時はどうやってフォローするか対策を取ることが可能です。
フィードバックをもらえる
民間企業の面接では面接後、もしくは合否通知の際に面接のフィードバックをもらえることが多いです。
一方で公務員試験の面接でフィードバックをしてくれるところはほとんどありません。
もう終わったのに何言われても意味がないと思うかもしれませんが、このフィードバックは超重要。
面接官から見て自分のどこがダメで、どこが評価されるのかが分かるので、ダメなところを伸ばすことで次の面接に活かすことができるからです。
さらに、民間の面接官から見て評価が高い点は公務員試験の面接官が見ても高く評価されます。
「民間と公務員だと面接の基準が違うでしょ!」と思った方は以下の記事で公務員試験の面接の評価基準を解説しているのでご覧ください。
(人事院が過去に発表した資料を再現したものなので、元面接官として公務員試験を受けるなら一度は見ておくことをオススメします。)
もしもの時の保険になる
正直なところ、併願をする最大のメリットはもしもの時の保険を作ること。
実際に1か所でも内定があれば、「仮に落ちても行く場所はある」という気持ちで臨むことができます。
人によっては公務員一本に絞って、後がない状況に追い込むことでやる気が生まれるかもしれませんが、そこまで強いメンタルの人は少ないので安心材料を作っておくに越したことはありません。
ちなみに、もしもの時のために複数の自治体を受けるのもありですが、次に解説する落ちた時のダメージが大きいことや公務員から公務員への転職はハードルが高いことがあるため、民間の内定を1か所でいいので持っておくのはオススメです。
落ちた時のダメージが小さい
民間と併願しても必ずしも受かるとは限りません。
特に面接は企業や面接官との相性によるところが大きいので、どれだけ優秀な人でも落ちる時は落ちます。
しかし、公務員志望の方が第一志望以外の自治体に落ちた場合、仮に面接本番の雰囲気を味わうために練習で受けたとしても、ついつい「自分は公務員に向いていないのでは?」と悩んでしまいがちです。
特に表現は悪いですが第一志望より格下だと思って受けた自治体に落ちた時のダメージは計り知れません。
逆に民間に落ちた場合は、多少は落ち込みますが「自分は民間よりも公務員の方が向いているんだ!」と前向きに捉えやすく、落ちた時のダメージが少ないです。
圧迫面接の練習ができる
コロナウイルスの影響で今までの売り手市場から買い手市場へと変わる、つまり就活生有利の面接は終わると予想されます。
それによって、今までは優秀な人材を確保するために下手に出て、就活生の顔色をうかがっていた企業が本性を表すはずです。
具体的には今までは内定辞退を避けるために、雰囲気のいい優しい面接官を演じていた人たちが、少しでも気に入らない人は落としてやろうというという態度を取ってきます。
そのため、民間の面接は就活生のあら捜しをする圧迫面接に代わる可能性がとても大きいです。
実際に政令市にいわゆる氷河期世代の先輩がいましたが、「民間の面接は圧迫面接が多く、公務員試験の面接で多少圧迫気味だったり、深堀されても平気に感じた」という話を伺ったことがあります。
コロナウイルスの影響で民間の面接もかつての氷河期世代のように戻るでしょうから、民間を受ければ圧迫面接の練習ができる可能性は高いです。
しかも本命でないのでたとえ落ちてもダメージは少ないのも、大きなメリットです。
さいごに
以上が公務員と民間の就活を併願した方がいい理由です。
しかし、併願してもどちらも中途半端になっては最悪の場合、共倒れになるリスクもあるので注意が必要です。
そこで民間に関しては無料でサポートしてくれるサイトに登録して、情報収集やESの添削を頼むという手もあります。
ただし、この外出自粛がめられている中では面談を求めてくる場合もあり、リスクがあります。
そこで、以下のサイトはLINEで企業の情報収集や人事担当者とやり取りができたり(digmee)、動画で企業の特徴を掴むことが可能(ネットで合説)。
また、ウズキャリというサービスはフリーター、無職の方、第二新卒者、既卒者 、大学中退者が主な対象ですが、1対1でプロのエージェントが自分の強みを引き出して、自分に合った企業を紹介してくれたり、ESの添削・模擬面接を無料でしてくれます。(こちらも電話やメール等で対応可能)
以上のような無料のサイトを有効活用しながら、公務員試験と民間の就活を併願して面接の練習を積むことで公務員試験合格に近づくことができます。
公務員試験も民間の就活も延期になっている中で不安だと思います。
しかし、不安な中でもできることは何かを考えて少しずつでも行動する人は結果を残すことができます。
また、↑で紹介した3つのサイトは全て無料なので、試しに登録だけしてみて無理そうだったらやめても問題ありません。
とりあえず登録して情報を集めて、公務員試験と民間の就活を併願できそうか考えてみることをオススメします。
それでは最後までご覧くださりありがとうございました。