公務員試験の氷河期世代採用試験に受かるESや面接カード(自己PRや長所短所、志望動機など)の書き方を教えてほしい
という方にオススメの記事です。
今年度から国の施策として氷河期世代の方向けの採用枠が設けられました。
受験対象や試験内容を知りたい方は、以下の記事で氷河期世代採用枠の概要を解説しているのでご覧ください。
この記事では氷河期世代採用枠の合否を決めると言っても過言ではない面接試験の対策を解説していきます。
この記事を読めば
・合格できるES・面接カードの書き方(自己PR・長所や短所・志望動機)
・氷河期世代採用枠ならではの回答づくりの注意点
が分かります。
ちなみにこの記事の筆者は政令市(政令指定都市)に約10年間勤務し、採用面接に関わった経験があります(一次面接や集団討論の面接官経験あり)
加えて、今年度は氷河期世代枠を受験する方のサポートをさせていただき、合格のご報告もいただいており、この記事の信頼性の担保になるかと思います。
受験を考えている方や今年度受けたけど上手くいかなかった方は参考にしていただき、合格を勝ち取ってください!
もくじ
面接重視の傾向
氷河期世代採用枠だけでなく公務員試験は近年人物重視、つまり面接重視の傾向が続いています。
この傾向は住民との距離が近い規模の小さい自治体だけでなく、県や政令市のような規模の大きい自治体でも見られており、面接の出来が公務員試験の合格に直結しているのが現状です。
しかし、明確な答えがある筆記試験と異なり明らかな正解がない上に面接官の好みが出る可能性がある面接は対策が難しいです。
とはいってもしっかり対策をすれば誰でも合格できます。
実際に私は院卒で入った企業を1か月半で辞めた上に、持病まであるリスクだらけの人間ですが、政令市に上位で合格できています。
この記事をご覧になっている方の中には面接に苦手意識のある方もいらっしゃるかもしれませんが、対策次第で誰でも合格は勝ち取れるので安心してください。
ES・面接カードの書き方
それでは面接対策について具体的に解説していきます。
まずはES(エントリーシート)・面接カードです。
今回氷河期世代採用枠を受験する方の中には久しぶりに、中には初めてESや面接カードを用意する方もいるかもしれません。
ESや面接カードって質問はシンプルですし、時間をかけずに簡単に書けそうに思いますよね?
実際に添削をさせていただいたり、模擬面接の際に提出済みの回答を見せていただくと、どこかで見たことのある回答だったり、回答内容を深堀すると答えることができなかったりと、面接カードをあまり重要視されていないと感じることが多いです。
実際のところ、ESや面接カードの出来で合否が決まるわけではありませんが、明らかな手抜きは面接官にも伝わり、印象が悪くなってしまいます。
公務員試験の面接は時間が短いので、一度印象が悪くなると逆転するのは大変です。
そこで以下の記事で、減点されない、そして面接を有利に進めることのできる面接カードの書き方も紹介しています。
面接カードで頻出の「自己PR」「長所・短所」「志望動機」の書き方やコツについて解説した記事を以下にまとめています。
どれも数分で読める記事ですが、時間がない場合は二重丸(◎)の5記事だけでも読むのをオススメします。
上記の記事は氷河期世代採用枠以外の公務員試験も含めたの公務員試験全体の面接対策です。
上記の記事でも十分対応できますが、次は氷河期世代採用試験ならではの注意事項を解説していこうと思います。
回答づくりで注意すること
ここでは以下の3つの質問に対する回答を作る際に注意することを解説します。
・○○という経験から学んだこと
・受験先の抱える課題の解決策
・志望動機
ESや面接カードになくても面接でよく聞かれる質問なので、参考になるかと思います。
経験から学んだこと
まず1つ目は「経験から学んだこと」です。
これはアルバイトなど社会人として働く中で経験したことから学んだことを書かせる場合が多い傾向にあります。
新卒ならともかく、氷河期世代採用枠を受験される方は大学等を卒業されてから10年以上たっている方が多いので当然ですよね。
この「経験から学んだこと」という設問には「○○ということを学んだ」というだけの回答では不十分です。
「どんな経験をして」、「その経験から何を学んで」、「その学んだ経験を職員としてどう活かすことができるのか」まで答えてやっと回答が完成します。
新卒でさえ「○○という経験を学びました!」というだけの回答をすると、「この人は学んだことを活かすという発想がないのかな?」と評価されてしまいます。
ましてや、社会人経験の長い氷河期世代採用枠の受験者ならもっと厳しい目で見られてしまいます。
なので、必ず「学んだことをどう活かすか」まで回答に入れるように気をつけましょう!
受験先の抱える課題の解決策
特に地方自治体を受験する場合、受験先の抱える課題の解決策を提案をESや面接カードで書かせることがあります。
この設問では「抱える課題」⇒「課題の背景」⇒「今の施策の有無or問題点」⇒「解決策の提案」の順に書くのがベストです。
(もちろん字数制限に「背景」を省略する場合もあり)
しかし、提案を自分で考えるのは簡単ではないため、今の施策の問題点ばかりあげる方が多いです。
求められている「提案」は今の施策の足りないところを補うものなので、足りないところを指摘するのはいいことなのですが、ダメ出しばかりでは印象が悪くなってしまいます。
できていないのには当然理由がありますし、面接官をするような職員なら当然理由を把握しています。
それにも関わらず、初心者が一方的なダメ出しをしてしまうと、正論ばかりの頭でっかちなイメージをもたれてしまうんです。
そのため、課題と今の施策では足りないところを挙げて、現実的な提案をすれば合格点はとれます。
「現実的な提案といわれても..思いつかない」と思うかもしれませんが、他の自治体の似たような施策を調べてそれを提案するだけでいいんです。
しかも、○○県(○○市)で取り組んでいるように...と言えば、調べていることも分かり評価が高くなります。
調べ方は簡単で提案したい施策に関するキーワードでググれば出てきます。
(例えば空き家問題に関する施策なら「空き家対策」でググるだけでOK)
また、なぜその課題を抱えているのか、課題の背景を調べることも重要。
背景を調べることで、
なぜこの課題が生じたのか
なぜその課題を「いまだに解決できていない」のか
が見えてきます。
背景を調べるだけで上記の2点が見えてくるので、それを補う提案(上述の通り他の自治体のパクリでもOK)をすれば問題ないどころか高く評価してもらえます。
(社会人経験枠ですら背景をふまえていない方もいるため、しっかり書けていれば周りに差をつけることが可能です)
志望動機
既に何記事か志望動機の書き方を解説した記事を紹介しました。
その中で特に重要なことを最後に確認・補足します。
というのも、公務員試験を受験する方の中には、スケジュールがあえば縁もゆかりもない自治体を受ける方が多くいます(私もそのパターンでした)
しかし、地方自治体、特に市区町村では「なぜうちを受けたのか」を重視します。
そして、「公務員ならどこでもいいから受けた」ことが伝わってしまうと大幅に印象が悪くなります。
また、志望動機の中で「○○市の取り組んでいる施策に興味を持って...」などと書いても、施策は似たものが多いため、よほど尖った珍しい施策でない限り
「それやってるのウチだけじゃないよ(=そんなことも調べてないの?)」
「他にそれやっているところないの?(=そんなことも調べてないの?)」
と面接本番で突っ込まれる原因になってしまいます。
もちろん、受験先が尖った(珍しい施策に取り組んでいて、あなたがそれをやりたい理由を説明できるなら問題ありません。
しかし、そうでないなら志望理由はプライベートな理由を持ち出すのが説得力があります。
(詳しくはすでに紹介した記事ですが、志望動機でプライベートなことを言うのはダメ?に書いてあります)
ただし、プライベートな理由だけだと本気度を疑われる場合もあるので、「プライベートな理由+やりたいこと(他の自治体でもやっていても興味をもった理由を説明できればOK)」の2つで攻めれば手堅いです。
さいごに
以上が公務員試験の氷河期世代採用枠向けの面接対策(ES・面接カードの書き方)です。
もっと知りたいことがあればコメント欄やTwitterのDMで質問をいただければ、可能な範囲でお答えします。
また今後は今年度(令和2年度)の氷河期世代採用試験に合格された方のインタビュー記事も更新予定ですので、そちらも参考になるかと思います。
おまけ
ワクチンの接種が海外で始まったものの、その安全性や持続期間など未知数なことが多いですよね。
また世界中にワクチンが広まるにはまだまだ時間がかかり、インバウンドや輸出頼りの日本経済が回復するまでにはまだ何年もかかるかと思います。
そんな中でも公務員は安泰な上に、多くの企業でボーナスが支給されない中でも平均65万円のボーナスが出ています。
そのため年々公務員人気、特に氷河期世代採用の人気は高まる可能性があるので、可能ならいますぐにでも動き出しましょう!
このブログを読んで一人でも多くの方が公務員になって活躍されることを願っています。
オススメの記事
公務員試験突破を目指す方には以下の記事が特にオススメです。
それでは最後までご覧くださりありがとうございました。