公務員試験の待ち時間(待機時間)って何をすればいいのか分からない
待ち時間も評価されるか気になる
という方にオススメの記事です。
公務員試験の面接って(民間の面接も同じですが)待ち時間が長いですよね?
運よく順番が最初の方だと、2,30分もまたないで済みますが、運が悪いと数時間(4時間や5時間近く)待つこともあります。
そんな待ち時間をどう過ごせばいいのか気になる方は多いはず。
また、中には面接が始まるまでの待ち時間は評価対象になるのか気にしている方もいるかと思います。
そこでこの記事では
・公務員試験の面接の待ち時間にすべきこと
・面接の待ち時間(待機時間)は評価対象になるのか
を解説します。
ちなみに、この記事の筆者は政令指定都市で一次面接や集団討論の面接官として採用面接に関わった経験があり、この記事の信頼性の担保になるかと思います。
もくじ
はじめに
それでは解説をしていきますが、一言で面接と言っても「個別面接」「集団面接」「集団討論(グループワーク)」と様々ですし、当然ながら職員の有無でも変わります。
そこでこの記事では個別面接の待ち時間に関して詳しく解説していきます。
集団面接・集団討論の待ち時間にすべきことに関しては、こちらの記事にまとめてあるので、興味のある方はご覧ください。
個別面接(職員なし)
面接当日、集合して説明を受けた後、職員が待合室から退出する場合があります。
その際は、他の受験生に話しかけるのをオススメします。
話す内容は「どこから来たか」とか「今日暑い(寒い)ですね」といった雑談でも、「緊張しますね」「面接って何問くらい聞かれるんですかね」といった面接に関係ある話でも何でもかまいません。
面接前は誰でも緊張しているので、少し会話をするだけでも気が楽になります。
また、相手が緊張していることを感じれば「誰だって緊張する。緊張しているのは自分だけじゃない」と分かるので気が楽になるんです。
この際の注意事項としては、大丈夫だとは思いますがあまり盛り上がりすぎないこと。
面接が平日だと来庁者(市民)がいますし、それ以前に面接前に大声で騒いでいると注意を受けてしまいます。
また、職員が待機室に入ってきた際は、伝達事項があるかもしれないので会話はやめましょう。
個別面接(職員あり)
次に待機室に職員がいる場合です。
この場合でも軽く会話をしても問題ないのですが、気にする職員もいるので黙っているのが無難です。
(もちろん、他の受験生と一切会話をしないことといった注意があれば絶対にダメです)
そこでやるべきなのが、ESや面接カードのおさらいやイメージトレーニングです。
内容が完璧に頭にはいっていたとしても、ESや面接カード、用意した方は想定質問を見ながら、しっかり答えられている自分をイメージをするだけで緊張が和らぎます。
ただし、それでも時間が余ってしまう場合もあるかと思います。
その際は持参した雑誌や本を読むのもありです。
自治体によっては面接の案内に「長時間待機する可能性もあるため、雑誌等を持ち込んでいただいても構いません」と書いてくれています。
その記述がなくても、禁止されていない限りは待ち時間に読書をするのは問題ありません。
読書はどちらでもいいですが、イメージトレーニングは面接官がいなくてもやっておくことをオススメします。
その上で、余裕があれば他の受験生に声をかけて緊張を和らげましょう。
面接室前の待機時間
順番が来ると待機室から面接室の前まで案内されます。
そこでは、案内してくれる職員が面接の流れや注意事項を説明したり、「緊張しないでいいですよ」などと話しかけてくれます。
この時に注意することは以下の3つです。
- 無理のない範囲で話す
- 姿勢を大きく崩さない
- 通りがかった職員や市民には挨拶(会釈)する
「まだ面接は始まっていないのになんで注意しないといけないの?」と思うかもしれません。
たしかにまだ面接は始まっていませんが、あなたをすぐ近くで見ている職員はいますよね。
さきほど出てきた「案内してくれる職員」です。
この職員の役割は大きく分けて3つあります。
- 受験生の案内
- 受験生をリラックスさせる
- 受験生の様子の報告
1と2はイメージできる方は多いと思いますし、公務員試験・民間を問わず面接を受けた経験がある方なら実際に接しているはずです。
面接室の前で案内をしてくれたり、リラックスできるように優しく声をかけてくれましたよね。
この案内役の職員はあなたの前の受験生の面接が終わると、面接室の中に入っていきます。
そこで3つ目の役割である受験生の様子の報告を行うんです。
待ち時間は評価対象になる?
勘のいい方はもう気づかれたと思いますが、「待ち時間は評価対象になります」。
ただし、評価対象になるのは「面接室前の待機時間」のあなたの振る舞いや様子です。
仮に待合室で騒ぐようなことがあれば、その場で注意を受けた上で面接官にも報告されますが、そんな方はまずいないでしょう。
では、どのように評価されるのかを解説します。
案内役の職員が面接官に「かなり緊張しています」「あまり緊張してないみたいです」などに加えて気づいた点を報告するんです。
また、少ないですが中には待ち時間の態度がよくない受験生もいます。
面接は始まっていないものの、相手は採用後、同じ職場で働くかもしれない先輩ですよね。
加えて、面接官にとってエントリーシートや面接カードが受験生の「情報としての第一印象」ですが、職員からの報告というのは既に働いている「職員目線での生の第一印象」です。
しかも面接本番ほど緊張しておらず、面接中よりも素の姿に近い状態。
そこで「緊張している」以外に雰囲気がいいとの報告があれば、好意的に見られがちですし、逆に問題が報告されると厳しくみられてしまいます。
評価が上がるケース・下がるケース
最後に案内役の職員からの報告で評価が上がるケースと下がるケースを紹介します。
評価が下がるケースは、私が案内役をした際に実際にいたのですが、「通りがかった職員や住民に挨拶(会釈)をしない」「こちらが声をかけても迷惑そうにしてすぐに会話を終え、自己PRの暗唱をする」方がいました。
緊張してしまい周りが見えなくなるのは仕方がないですが、面接官には「緊張しすぎたせいか周りが見えていない」「私と話す余裕がない」と伝えざるをえませんでした。
それが評価にどう影響したかは分かりませんが、二人とも不合格になっていました。
一方で、評価が上がるケース(評価を上げる方法)は簡単です。
まず「通りがかった人への挨拶を欠かさない」「相手に話しかけられたら最低限の会話はする」は最低ラインです。
その上で評価を上げるには、相手にいい印象を持ってもらう必要があります。
そこで、以下のようにすれば印象はよくなります。
・「緊張しているか」と聞かれたら「すごく緊張しています」と言って軽く笑う(マスクしてても笑えば目でわかります)
・職員からの説明が終わり時間があれば質問してみる(なんで公務員を目指したのか、1年目の配属っていつ決まるのかなど何でもOK)
後輩になるかもしれない人が上記のようにしてくれたら、雰囲気のいい人だなと誰でも思いますよね。
演技でもいいので、相手にそう思わせることができればこちらの勝ちです。
その職員は面接官に「緊張してますが、雰囲気はいい人です」「緊張してますが、いろいろ聞いてくれてやる気はある人です」と伝えてくれます。
それだけで面接が始める前の段階で、あなたの評価はプラスになっています。
そうなると、あなたの発言を好意的に捉えてもらえるため、高い評価を得やすくなるんです。
まとめ
まとめ
・面接の待ち時間に職員がいなければ、他の受験生に話しかける(緊張が和らぐため)
・面接の待ち時間に職員がいれば、黙ってイメージトレーニングや読書をする(イメージトレーニングは職員がいなくてもやるべき)
・面接室前での振る舞いは案内役の職員が面接官に伝えることが多く、評価項目にはなくても面接の評価に影響する
・面接室前での雰囲気がよければ(演技でも可)、面接を有利に進めることができる
以上が採用面接の案内役や面接官を経験したからこそ知っている裏情報です。
面接の待ち時間も評価されると言っても、気軽に過ごしても何の問題はありません。
この記事で紹介した待ち時間に評価を上げる行動をしなくても受かる方は受かりますし、評価が下がることは決してありません。
ただ、少し気を付けるだけで面接の評価が上がる(=合格に大きく近づく)のでやらない手はないですよね。
受験生に話しかけられて嫌がる職員はいないので、余裕があればぜひ挑戦してみてください!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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