よくメディアでキャリア官僚(官僚)って聞くと思いますが、給料はいくらもらってるのか気になりませんか?
国家公務員は総合職と一般職に分かれていて、キャリア官僚になるには 国家一般職よりもはるかに難易度の高い国家総合職試験を突破する必要があります。
その超難関の試験を突破した選ばれた人だけがなれるのがキャリア官僚で国を実質的に動かしている人たちです。
そのため、各省庁を担う人材として他の公務員とは比べ物にならないペースで出世します。
この記事では内閣人事局が公開したデータ「国家公務員の給与(令和元年版)」をもとにキャリア官僚の給料をまとめました。
この記事を読めば「キャリア官僚」の役職・年齢別の給料が分かります。
もくじ
キャリア官僚の年収
課長で1200万、事務次官なら2300万!
内閣人事局がキャリア官僚の年収モデルを公表しています。
それによるとキャリア官僚の年収 は以下のようになります。
課長以上になると残業代が出なくなりますが、課長補佐なら出ます。
しかし、国家公務員は残業代を公表していないので、「本府省課長補佐( 35歳)」の年収はもっと高いと考えられます。
省庁・機関別の残業代はこちらの記事にまとめてありますが、最も残業時間が長い金融庁なら月20万、単純計算すると1年で240万の残業代がつくので年収は900万円を超えます。
ただし、公表されている本府省勤務職員の平均残業時間が月30時間程度なので、残業代も平均で100万円ほどと予測できます。
また、事務方トップの事務次官まで上り詰めれば、年収は2300万を超えますが、今のところ(2019年9月時点で)事務次官は16人しかいません。
事務次官以外でも局長や部長のポストも限られており、多くの官僚は外部団体へと出向することになります。
ちなみに余談ですが嵐の櫻井翔さんのお父さんは元総務事務次官だったそうです。
超エリート家系だったんですね...
また、今回参照したモデル給与例(下表)には官僚以外の国家公務員の給与も載っています。
この表中の係長と本府省課長補佐や地方機関課長と本府省課長は同じ国家公務員ですが、同じ35歳でも約280万円、50歳だと約600万円も年収に差が出るのは衝撃的ですね(-_-;)
官僚(係員~課長)のモデル年収
上記の内閣官房のモデル給与例では7パターンのモデルしかなかったので、さらに詳しく役職・年齢別に年収を見ていきます。
ただし、これらは具体的な数値が公表されていないので俸給表(給料表)を元に推計していきます。
まずは係員から課長までのモデル年収です。
これらは全て残業代を含んでいないので、実際はさらに多いかと考えられます。
※ある程度出世すると残業手当は付かなくなるので、課長補佐以上はこの表の数値が実際の年収に近いはずです。
ちなみに、地方公務員なら各自治体に10~20人ほどしかいない部長級以上にならないと年収1000万円を超えることはまずありません。
官僚(課長より上)のモデル年収
最後に課長よりも上の役職のモデル年収を紹介します。
課長よりも上の「事務次官、外局の長官、本府省の局長、 局次長、部長、審議官等の官職を占める職員」になると、独自に適用される基本給を元に給料が決まります。
こちらも具体的な数字がないものが多いので、俸給表(給料表)を元に算出していきます。
算出した役職・年齢別の年収は次の通りです。
このレベルになってくると地方公務員とは比べ物になりませんね。
官僚の給料は高すぎるとメディアで批判されていた時もかなり前ですがありました。
でも国を動かす責任の重さを考えれば、ちょうどいいか少ないくらいだと個人的には思います。
国家公務員にならずに大手企業に入っていれば、もっと若くに1000万円以上稼いでいてもおかしくない次元の人たちのはずなので(変な人が多そうなイメージもあるので、実際はわかりませんが)
まとめ
今回は官僚の年収についてまとめました。
地方公務員やその他の国家公務員よりもはるかに高い額ですが、大手企業に比べると見劣りするかと思います。
特に年功序列は官僚にも多少はあるため、20代や30代で年収1000万円はたとえ官僚でも難しいです。
なのでがっつり稼ぎたいという方には官僚はオススメできません。
と言ってもなろうと思っても簡単になれるものでもなさそうですが...
一方で国を動かす、支えるという他の仕事にはないやりがい魅力があることも否定できません。
官僚になれるような方々はおそらくお金よりもその魅力に惹かれたのかなと思います。
(もちろん官僚以外の公務員にも魅力ややりがいはありますが)
それでは最後までご覧くださりありがとうございました。