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市役所から市役所への転職を成功させるためのコツ・面接官の視点を解説

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市役所で働いているけど、他の市役所に転職したい

面接でうまくいくコツがあれば知りたい

市役所から転職する場合、面接官からどう見られるか気になる

という方にオススメの記事です。

 

現役公務員の方の中には、「第一志望の自治体以外で勤務しているけど、いつかは第一志望の自治体に入りたい」「今の自治体から転職したいけど、次も安定していて、なんとなく仕事内容も分かる自治体職員がいい」という方も少なくありません。

 

一般的には公務員から公務員への転職、特に市役所から市役所への転職は不利と言われていますし、この記事を読んでいるあなたもそう思っているかもしれません。

 

しかし、コチラの記事(市役所から市役所への転職はできる?元面接官が解説)でも紹介しましたが、私の同期にも市役所から市役所に転職した人はいましたし、不利になることはありません。

 

とはいえ、民間からの転職や都道府県庁・国家公務員からの転職と市役所から市役所への転職ではアピールすべきポイントや面接官の見方は変わってきます。

 

そこでこの記事では

・市役所から転職する場合、面接官からどう見られるか

・市役所から市役所への転職面接に合格するポイント

を解説します。

 

この記事の筆者は政令指定都市に約10年間に勤務し、一次面接や集団討論の面接官として職員採用に関わった経験があり、この記事の信頼性の担保になると思います。

 

もくじ

市役所から転職する場合、面接官からどう見られるか

 

次に市役所から市役所への転職をする場合、面接官があなたのことをどう見るかを解説します。

 

主な視点は以下の3つです

①他の自治体で採用されるレベルの人物という安心感と即戦力としての期待

②人間関係に問題があったのかもという不安

③あなたの上司への同情

では、一つずつ見ていきましょう!

 

他の自治体で採用されるレベルの人物という「安心感」と即戦力としての「期待」

まず1つ目の視点として、既に市役所で働いているという時点で、「他の自治体では採用されるレベルの人材」なんだと面接官は判断します。

 

公務員試験の面接は最終面接であっても30分程度と民間に比べて短いことが多く、その短い時間で受験生のことを見極めなければいけません。

 

そのため、優秀な人材を取りこぼさないように面接官も必死になりますが、既に他の自治体で採用された経歴があると、ある程度の能力がある可能性が高い人材と判断します。

 

それだけで、素性が分からない人よりも安心して採用しやすくなるんです。

 

また、市役所職員としての勤務期間は長いにこしたことはありませんが、例え1年未満であっても自治体と言う独自のルールの中で働いてきた経験は、全くの初心者に比べて大きな加点ポイントです。

 

特に多くの自治体は財政的な面から正規職員を減らして、非正規職員(会計年度任用職員やパソナなどの外部委託)を増やしています。

 

その分、正規職員に求められるレベルは高くなり、負担も増えるため、新規採用職員でもより能力のある人材や即戦力となりうる人材が欲しいというのが本音です。

 

そのため、自治体、特に市役所で働いた経験がある人材は貴重な即戦力として面接官も期待してしまうんです。

 

人間関係に問題があったのかもという「不安」

2つ目の視点はもしかしたら人間関係に問題があって転職をしようと考えているのではないかと面接官は考えます。

それを直接聞くこともありますが、「現職(既に退職済みなら前職)の自治体で不満はありましたか?」と遠回しに聞くことが多いです。

 

そこで、上司や他の職員との人間関係に触れてしまうと、「人間関係に問題がある人物」と評価されて、合格が遠のきます。

これは、民間からの転職でも同じですが、上記の質問には必ず「やりがいを感じており、不満はありませんでした」と答えるのがベストです。

 

この答え方をすると「それではなぜ転職するのか」という質問に繋がりますが、その答え方のコツは後述します。

 

③あなたの上司への「同情」

3つ目の視点は市役所への転職を考えている方にとっては少し耳が痛いかもしれません。

 

二次面接や最終面接の面接官は部局長や課長級の職員が担当します。

中には部下が転職した経験を持つ職員もいます。

 

また、そのレベルになると部下が退職(転職)すると、上司の評価に影響することを知っています。

 

何より「部下が自分には内緒で仕事を休んで、他の自治体の採用試験を受けている」と思うと、他の自治体の職員であっても気の毒だなと同情してしまうそうです。

 

実際に二次面接以降の面接官の経験がある上司から、「今日の面接に○○市の職員が受けに来ててさ、上司はそれを知らずにいるんだよな。なんか切ないよね」という同情のような気持ちをこぼしていました(ただし、その他自治体職員の方は合格しました)

 

面接官の視点のうち、①は有利に働く要素ですが、②③のように不利に働く要素もあるんです。

しかし、不利と言ってもそれだけで不合格になるとは限らないので安心してください(例にあげたケースでも合格しています)

 

市役所から市役所への転職面接に合格するポイント

 

それでは、最後に市役所から市役所への転職面接に合格するためのポイントを解説します。

 

筆記試験に関しては既に他の自治体に合格しているので、ここでは触れません。

 

また、既に解説しましたが、市役所から市役所への転職の場合、採用しても問題ないレベルの人材として評価が始まります。

 

それだと、簡単に合格できそうですが、一番のポイントは志望動機です。

 

「志望動機=やりたいこと」では弱い

民間から公務員への転職なら、志望動機はやりたいことでも問題ありません。

 

また、国や県からの転職でも「もっと住民によりそった仕事をしたい」といった動機が使えます。

 

しかし、市役所から市役所への転職では、業務内容がほとんど同じです。そのため、やりたいことをアピールしても「あなたの自治体でも同じようなことやってないの?できないの?」と言われて終了です。

 

仮に受験先が他自治体がやっていない先進的な施策をしていて、その施策に興味があると言っても、「その仕事ができるとは限らないけど大丈夫?」と聞かれると苦しいですよね。

 

また、面接官の視点②でもあった人間関係に問題があったのかもという「不安」を払拭する必要もあります。

 

そのため、市役所から市役所への転職での志望動機では「プライベートな理由」で攻めることが重要です。

 

プライベートな理由が大事

プライベートな理由と言うのは例えば以下のようなものです。

・結婚相手が受験先の自治体に住んでいる 

・親の介護で地元である受験先の自治体で働きたい

この理由に加えて、「今の職場での経験を活かせるのは市役所のような基礎自治体だと思ったため」と言えば、説得力としては十分です。

 

ただし、20代や30代の場合は親の介護にはまだ早いのではと思われるため、「結婚」を理由にするのが現実的です。

 

実際に他の市役所へ転職した私の同期も結婚相手が受験先の自治体に住んでいることを理由にして、転職に成功しました。

(しかも、彼の場合は既に結婚している上に、受験先は彼の地元で、結婚相手の地元とは全く関係ない自治体でしたが、問題なかったみたいです)

 

面接で結婚(もちろん介護)を転職の理由にしても、採用側には調べることができないので、仮に結婚の予定がなかったとしてもバレることはないので、遠慮なく使って大丈夫です。

 

採用決定後に給与決定の際に初めて扶養の確認で結婚の有無を確認するレベルなので、バレる要素はまずありません。

 

プライベートな理由の長所としては、今の(以前の)職場での人間関係に問題があったのではという不安も解消することができますし、「現職の上司が気の毒かもしれないけど、あなたの人生がかかっているからかわいそうではあるけど、仕方がないか」ともなります。

また、結婚相手が受験先の自治体に住んでいると言われると、本当にその発言が正しいのか面接官には確かめるすべがないので、信じる以外の選択肢はありません。

 

そのため、市役所から市役所への転職ではプライベートな理由を志望動機にするのが一番なんです

 

まとめ 市役所から市役所への転職は十分可能

まとめ

・市役所から転職する場合、面接官は「他の自治体では採用されるレベルの人材(=即戦力)」、「人間関係に不安があるかも」「あなたの上司がかわいそう(同情)」と考える

・市役所から転職する場合の志望動機はやりたいことでは弱く、プライベートな理由で押すべき

 

以上が、市役所から市役所へ転職する場合の面接官の視点とコツです。

 

既に市役所で働いている・採用されている時点で他の受験生よりもリードしているので、あとは転職理由に納得してもらうことさえできれば合格に大きく近づきます。

 

この記事が、市役所から市役所への転職を考えている方のお役に立てれば幸いです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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