先日、公務員試験で圧迫面接をする理由を解説しました。
圧迫面接は「面接官が演技でやっている」「落ち着いて対応すれば大丈夫」などし解説をしたので、気になる方はぜひご覧ください。
ですが、いくら圧迫面接が面接官の演技だと知っていても、緊張する面接で高圧的な態度を取られると慌ててしまうのは仕方ないですよね。
そこで今回は「圧迫面接ではどんな質問をされるのか」、それに対して「どう返せばいいか」を解説していきます。
この記事を読めば
・圧迫面接でよくある質問 8選
・回答例
が分かります。
あらかじめ答えを用意しておけば、実際に圧迫面接になっても落ち着いて対応できますよ。
もくじ
よくある質問8選とその回答例
圧迫面接は所詮は面接官の演出なので、あまりパターンがありません。
今回は圧迫面接でよく聞かれることがある質問を4パターンに分けて、合計で8つの質問とその回答例を紹介します。
回答例を参考に自分なりの答えを準備しておきましょう。
「怒らせる」
まずは相手を怒らせるような質問です。
正直、これをやってくる自治体は問題になるのでまずないかと思いますが、実際にやられると一番辛いので、最初に紹介します。
①「〇〇大学出身?偏差値高くないけど、勉強苦手なの?」
<回答例>「ご指摘いただいたとおり、◯◯大学の偏差値は高くはありません。しかし、私が専攻していた授業は、とても有益で社会人、公務員になったら役に立つような授業ばかりでした。大学で得た知識や経験を、○○(自治体名)の業務に活かすことができると考えています。」
自分の出身大学を否定されると傷つきますし、誰でもイラっと来ます。
それでも、挑発に乗らないよう我慢して(偏差値は低くても)大学で学んだことを公務員になってから活かすことができるとアピールしましょう!
ただ、この手の質問は公務員ではまずないと思いますので、安心してください。
②「面接カードの字、汚いね?読みづらいんだけど、もう少しきれいに書けないの?」
<回答例>「自分でも字が汚い自覚はあるので、丁寧に書いたつもりだったのですが、申し訳ありません。普段から丁寧に書くように心がけて、少しずつでも改善できるようにいたします」
これもおそらくないパターンですが、面接官は内心「汚くて読めない...もっときれいに書いてよ...」と思っていることが多いです。
(余談ですが、僕がいた自治体は全て電子申し込みにしていたので問題なかったです。しかし、手書きで出す自治体では汚くて読みにくい字でも頑張って読んでる面接官は多いと聞くので、丁寧に書いてあげてくださいね)
そのため、指摘される可能性はゼロではありませんし、あまりにも汚いと仕事の際に困る可能性もあります(特に公務員は手書きの文化が根強いため)
ただ、簡単にきれいな字を書けるようにはならないのは面接官も知ってるので、「自分なりに丁寧に書いた」「今後も気をつける」と前向きに返しましょう。
「怒らせる」タイプの質問は基本的にないですが、もしあった時はムッとしても表情に出さず、冷静に帝王するよう心がけるのが大切です。
「向いていない」
③「君、うちの自治体にむいていないと思うよ」
<回答例>「私のどのような点が向いていないと思われますか?足りない面は努力して〇〇(自治体名)に合う人材になって必ずや○○に貢献してみせます。」
ここまで、ストレートに言わなくても「君の経歴や経験でうちに入ると少し苦労するかもね?大変だと思うよ?」という言い方は十分ありえます。
④「君には公務員は向いていないから、民間で仕事探したら?」
<回答例>「たしかに私のやりたいことに取り組んでいる民間企業もあります。しかし、私は○○という点で公務員に向いていると思いますし、私の△△という長所は公務員として働く際に必ずや活かすことができると考えます」
このような「向いていないよ」という質問(指摘)には前向きに自己PRをして、活躍できる人間だとアピールしましょう!
簡単に折れてしまうと、その程度のやる気だったのかと判断されるので、しっかり自己PRをするのが大切です。
「ダメ出し」
⑤「君の部活(サークル・大学)での経験はうちでは役に立たないよ」
<回答例>「たしかに直接仕事に活かすことはできないかもしれません。しかし、部活(サークル・大学)で身に着けた〇〇という力は、公務員として働く際に活かすことができると考えます」
⑥ 「そんなありきたりな志望動機じゃ話にもならないよ」
<回答例>「経験の豊富な方から見たらありきたりだと思われるかもしれません。ですが、私が○○(自治体名)に貢献したい気持ちは誰にも負けません。なぜなら、△△(自治体への愛着やなぜ自治体を選んだかを手短に話す)だからです」
ダメ出しをされた際はいったんは相手の言うことを認めるのをお勧めします。
なぜなら、相手の方が確実に経験豊富ですし、けんか腰に反論すると「この人はダメ出しされたら、けんか腰になる⇒住民対応を任せられない」と評価されるためです。
また、相手の意見を認めた上で自分の意見を主張すれば、クレーム対応にも落ち着いて対応できると評価してもらえるので効果的。
(注)この2つの質問(ダメ出し)は僕も面接官として聞いたことがありますし、圧迫面接という感覚なしに聞く面接官が多いです。
ですが、この記事を書く前にTwitterなどでリサーチした結果、「圧迫面接でダメ出しされた!」と言う方が結構いたので一応加えました。
ちなみに⑤は圧迫面接でなくてもよく使われる質問(ダメ出し)ですが、今回紹介した返し方で十分面接官は納得します。
「脅し」
⑦ 「うちの自治体、仕事はきついし、給料も少ないけどいいの?」
<回答例>「公務員の仕事がキツイのは、職員の方に以前お話を伺った際に聞いたことがあるので問題ありません。たしかにきつい仕事かもしれませんが、その分やりがいもあると思っております。また今はどの自治体も財政的に厳しいのは理解していますので、給料も問題ありません。」
⑧「うちの自治体、残業多いよ?」
<回答例>「公務員の仕事がキツイのは、職員の方に以前お話を伺った際に聞いたことがあるので問題ありません。たしかに残業が多くきつい仕事かもしれませんが、その分やりがいもあると思っております。また現職(前職)でも月に〇〇時間ほど残業をしている(していた)ので、残業も問題ありません」
受験者は公務員や自治体に対してポジティブなイメージを持っている場合が多いです。そこでわざとネガティブな話をして本気度を見ようとします。
そんな時は冷静に問題なくやっていけることを前向きに答えましょう。
また、この時に自治体や組織について職員から話を聞いたことがあることをアピールすれば、たとえ圧迫面接であっても面接官から行動力があり、志望度が高いと高評価を受けることができます。
そこをアピールするために⑦⑧の回答には共通した部分があります。
オススメなので、ぜひ試してみてください!
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とにかく冷静に
今回紹介したよくある質問は冷静に答えることさえできれば、それがたとえ圧迫面接だとしても突破できます。
圧迫面接の目的がストレス耐性やプレッシャーをかけて想定外の事態に陥った際にも冷静に対応できる人間かどうかをみることだからです。
詳しくは冒頭でも紹介したこちらの記事に書いてあります。
人格や過去の経歴を否定するようなあまりにも酷い圧迫面接は問題になるので、行う自治体はないはずです。
しかし、もし仮に圧迫面接に遭遇しても、それはあくまでも面接官の演出で、本当は優しい人なんだろうな~程度に思いながら、冷静に対応すれば大丈夫です。
それでは、最後までご覧くださりありがとうございました。