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公務員試験

公務員試験の受験先の選び方② 受験先を選ぶ基準を解説します

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こんにちは、元公務員人事のりょうたです。

 

当ブログをご覧くださりありがとうございます。

 

前回と今回で公務員試験を受ける予定のある人や興味のある人にむけて、受験先の決め方について2回に分けて解説しています。

 

前回は国家公務員(中央省庁と出先機関)と地方公務員(県と市区町村)の仕事内容の違いを紹介しました。

公務員試験の受験先の選び方① 国家公務員と地方公務員の違いは何?

 

今回は受験自治体を選ぶ基準を紹介したいと思います。

 

この記事を読めば

 

公務員試験の受験先を決める基準には何があるのか

 

がわかるようになっています。

 

もくじ

選ぶ基準

 

受験先を選ぶ基準には主に以下のことが考えられますよね

 

給料

 

まずは一番大事な?給料です。

 

そこまで重視してない人もいないわけではないと思いますが、給料が低いよりも高い方がやる気出ますよね?

 

ちなみに、公務員の給料は 国家公務員≫県庁職員>市町村職員ってイメージではないでしょうか?

 

僕も最初はこのイメージでした。

 

しかし、実はあんまり差がないんです。

 

それでは、先日僕が野球を見に行った大阪(兵庫だったかも)の例を見てみましょう!

 

・大阪府 703.79万円

・大阪市 688.88万円

・豊能町 714.19万円

・東大阪市 666.37万円

 

 

大阪府>大阪市>東大阪市は予想通りだったのですが、ダークホースがいました(笑)

 

豊能町。。。どこだ?(無知ですみません)

 

ちなみに人口大阪府>大阪市>東大阪市>豊能町の順です。

 

実は給料には人口や自治体の規模は関係ありません。

 

なぜなら公務員の給料はその自治体が(収入を踏まえて無理のない範囲で)独自に決めることができるので、↑のような人口と給料が逆転する現象が起きるんです。

 

ちなみに、僕が働いていた市役所のある自治体は県庁と市役所ではほとんど年収が変わりませんでした。

 

また参考までに、国家公務員と大阪府全体(民間を含む)の平均年収です。

 

・国家公務員 673.48万円

・大阪府(民間含めた平均)528.28万円  

・大阪府 703.79万円

・大阪市 688.88万円

 

つまり国>地方でも、県>市町村でもありません。

 

繰り返しになりますが、各自治体が財政状況や平均所得、他の自治体の給与を基にして給与を決定するからです。

 

なので、町>市>国ということも起こります

 

給与を調べる際は「〇〇県 公務員 給与」で出てきますので、気になったら調べてみてくださいね。

 

また、市役所職員・県庁・特別区などの給料・ボーナス・年収・退職金などをまとめた記事もあるので、ぜひご覧ください。

市役所職員の給料【年収・ボーナス・退職金全て教えます】

政令市職員の給料【年収・ボーナス・退職金全て教えます】

県庁職員の給料【年収・ボーナス・退職金全て教えます】

特別区(23区)職員の給料【年収・ボーナス・退職金全て教えます】

 

難易度

 

難易度は基本的に国>県>市町村です。

 

理由は国や県の方が受験科目が多いこと、倍率が高いことがあげられます。

 

また、科目が少なく、倍率が低くても応募人数が極端に少ないこともあるので、小さい市町村に入る方が意外に大変だったりします。

 

あとは、面接官の好みや、その市の求める人材地方なら車の運転ができるなどいろいろと要素はありますし、例外は多いので、しっかりリサーチは必要です。

 

仕事内容

 

 

仕事内容はすでにおおまかに説明しましたが、国家公務員は「施策や法律の立案、そして遂行状況の監視」がメインです。

 

地方公務員は県と市町村に分かれますが、県と市町村の違いとしては、仕事の規模と住民と直接関わる機会の多さが異なります。

 

もちろん市町村の方が多いです。

 

それらのことをふまえて、自分がやりたいこと、そして得手不得手もふまえて考えることが大切です。

 

仕事先

 

最後に仕事先で選ぶ場合です。

 

国の場合は中央省庁なら東京ですが倍率が高いです。

 

そのため、どうしても国家公務員がいいという方は出先機関(職場は地方の国家公務員)を狙うのがオススメです。(やりたいこととの兼ね合いもあると思いますが)

 

県や市町村は基本的に、というよりまず間違いなくその県や市町村内で働きます。

  

メインの役所になるか、小規模の役場になるかの違いはありますが

 

加えて事務職以外、特に農業、林業、漁業などで入った場合は、その専門の研究所がある場所に配属になる可能性が高いです。

 

障害のある方にオススメなのは?

 

障害のある方には今は国をオススメします。

 

理由は障害者雇用の水増しが明らかになり、各省庁が本腰を入れて障害者の雇用を増やしているためです。

 

また、興味のある自治体の水増しが明らかになった後の障害者雇用率を調べ、低ければ低いほど障害者の雇用は増えるはずです。

 

しかし、逆にいうと不正をしてまで、障害者を雇いたくなかったともいえるので、覚悟は必要ですが。

 

あと、大切なのは「障害者雇用=身体障害者のみ」の自治体が多いので、精神障害者は一般の枠で受けることになり、その場合は不利になることが多いです。

 

僕の場合もてんかんに関してかなり聞かれましたし、採用のハードルが上がるリスクは覚悟してください。

 

いざとなったら、隠し通すという手もないわけではありませんが、バレたらめんどくさいですし。

 

てんかんの人にオススメなのは?

 

てんかんの方にオススメの自治体はコレだ!というのは難しいです。

 

あえて言うなら、精神障害者も障害者枠で採用する国や県などの自治体です。

 

しかし、地方自治体でてんかんの方を障害者枠で採用するのはたとえ障害者手帳を持っていてもマレです。

 

逆に「ココは無理だ」という自治体はあるので、そこの受験はオススメしません

 

その自治体は、「ド田舎」です。

 

具体的には公共交通機関が発達していない地域です。

 

なぜなら、その地域では車の運転が必須だからです。

 

普段の業務で運転が必要な部署もあります。

 

しかし、業務の中で住民訪問など日常的に車を運転する機会がなくても、地方では災害時に自治体職員が避難所を開設・運営する場合があります。

 

その場合、特に深夜などはバスもなく、災害時(特に多いのは台風接近時)なので、徒歩や自転車での移動は危険です。

 

そのため、業務に関係なく、運転ができないてんかんの方は不利になります。

 

もちろん長期間安定しており、免許も交付されていればてんかんでも運転できますので、全てのてんかんの方に当てはまるわけではありません

 

しかし、今安定していてもてんかんであることを伝えると、上記のような理由でハードルが上がったり、落とされたりします。

 

ちなみに僕は受験した1年前にてんかん発作が起きたので、そのことは伝えました。

 

それによって、ハードルは上がったかもしれませんが、もう大丈夫であることを理由を踏まえて説明したら合格しました。

 

さらに、仕事では運転が必要ないように配慮もしてくださいました。

 

僕が合格したのは、受験した自治体の公共交通機関が発達していたことも大きな要因だったと思います。

 

以上の理由からてんかんの方にはど田舎ではない、ある程度の規模の市町村をオススメします。

 

まとめ

今日はかなり大きい基準で受験先の決め方について書きました。

・受験先を選ぶ基準には「お金(給料)、難易度、仕事内容、仕事先(場所)」がある

・給料は各自治体が独自に決めるので、個別に調べる必要あり

・試験の難易度は基本は国>県>市区町村だが、例外あり

・仕事先は国家公務員でも地方勤務がある

 

次回は、もっと細かい基準で、特に地方自治体にしぼって「受けるなら地元の方がいいのか」について書こうと思います。

 

読んでくださりありがとうございました。

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