集団討論って練習するの難しいし、対策やコツがわからないって人多いですよね?
そこで今日は集団討論(グループディスカッション)の解説をします。
最近、集団討論を二次試験などで実施する自治体が増えているので
しっかり対策を練っておくことが重要。
また、集団討論は民間の採用試験でも行う企業は多いので
民間を狙ってる方、民間と公務員を併願する方にも役に立つ記事です。
この記事を読めば
・集団討論のおおまかな流れ
・気をつけること
・好感度アップ(得点アップ)の方法
が分かります。
もくじ
集団討論の流れ
まず今回は集団討論の流れを説明します。
どんな流れか全く知らないよりも、おおまかな流れを知っているだけで気持ちに余裕が生まれますよね。
ちなみに僕は公務員だけでなく民間でも集団面接を受けたことがありますが、ほとんど同じでした。
①面接会場に誘導され、番号がふられ、指定の席に座る
公務員の面接ではコネや学歴の影響を避けるため、名前や学歴を言ってはいけないというルールの自治体が多いです。
そのため、集団面接でもA~Hなど、記号や番号がふられ、その記号・番号で他の参加者を呼ぶことになります。
これは、民間の集団討論とは違うところです。
民間では集団討論の前か、始まった際に緊張をほぐすために名前だけですが、自己紹介するところが多いです。
②試験官から試験の説明を受ける。
席についたら、試験官(司会)から試験(討論)の説明を受けます。
その際に伝えられる内容は
・討論のテーマ
・試験時間
・役割(リーダーや書記など)を決めるかどうか
・まとめた意見の発表の仕方
・部屋にあるものは使っていい(ホワイトボードやメモ用の紙)こと
・(最後に)討論に関して質問はあるか?
などです。
自治体によっては
「多数決でなく話し合いで決めてください」
「できるだけ発表して議論を盛り上げてください」
などと伝えてくれることがあります。
わざわざ伝えるということは、「これができてないとダメ(受からない)ですよ!」
ということなので、最低限守ってくださいね。
③討論開始
討論が始まります。最初にひとりずつ意見を述べても
最初から自由に発言でも大丈夫です(特定の指示がない限り)
特に指示がない場合はリーダーは決める必要はありませんが
スムーズに討論を進めるために、書記とタイムキーパーは決めておきましょう。
そして、とにかく意見を出しましょう!
④追加課題発表
制限時間〇分前(たいてい10分前)になると、討論を中断させて「追加課題」を与える場合があります。
もちろん、追加課題用に追加の時間も与えてくれます。
この追加課題で盛り返す人もいれば
逆に調子を乱してそれまで調子が良かったのに存在感が消える人もたまにいます。
これは突然の要求、事態にも対応できるかを見るのが目的ということになってます(笑)
内心驚いたとしても明らかに焦ったりしてるとマイナス評価を受けるかもしれないので、気をつけましょう。
⑤全体の意見の完成
制限時間内に全体の意見をまとめて討論はひとまず終了です。
この後の流れは
・代表を決めてその1人がグループの総意を発表するパターン
・模造紙やホワイトボードに意見をまとめるだけで、特に発表をしないパターン
など自治体ごとに異なります。
討論開始の前に司会が教えてくれてるはずなので、特に心配する必要はありません。
⑥個人の意見(感想)発表
自治体によっては、一人一人が発表する時があります。
その場合は
・発表内容が討論の結論を発表するパターン
・結論に対するあなたの意見・感想や討論においてあなたが貢献できたことを発表するパターン
など、様々です。
これは、討論終了後に司会から指示がありますので、しっかり聞くようにしましょう。
また発表の際に挙手をする場合もあります。
その際は一番最初に発表する人には多少の加点がある場合もありますが
面接官の気持ち程度の加点ですので、自分の意見がまとまってから挙手をしましょう。
実際に、僕が受けた集団討論で、討論では活躍できてなかった人が最初に挙手して発表してましたが、落ちてました。
あくまでも討論が主な採点対象ですので。
しかし、主な採点対象でないとしても
滅茶苦茶なことを言ったり、発表時に声が異常に小さかったり、髪をいじったりしてると大幅に減点されます。
ちなみに、結論に対するあなたの意見を求められた場合、あなたの意見が結論と異なっていれば、正直にいっても大丈夫です。
その際に注意すべきことは
「〇〇という結論になり、△△という点では評価できるが、私は□□という理由から賛成できない」
と結論のいい点やあなたの意見の根拠を述べてください。
結論と違うことをいったからと言って減点されることはありません。
しかし、結論を100%否定すると「このグループは討論がうまくいかなかったんだな」と判断され
あなただけでなく全員が減点される恐れがあるので、少しは結論をほめましょう。
好感度アップ(得点アップ)の方法
次に、面接官の好感度をあげる簡単なテクニックを紹介します。
他人を褒める
例えば実際に僕が参加した(受ける側として)集団討論であった発言をあげますが
「Aさんの意見は少数派でしたが、BさんがAさんの意見をフォローしたことにより、初めは私が気づくことができなかったAさんの意見の良さがわかり、最終的に少数派の意見を結論に反映できました」
などと、他人をほめるんです!
もちろん自分が貢献したことを言ったことに加えてですよ。
これがなぜ評価されるかというと、誰もが自分の貢献度をアピールしたい場で
活躍した他のメンバーをほめることができれば「冷静にグループ全体を見てる」という評価を得ることができます。
この一見「敵に塩を送る行為」は
ほめた相手はもちろんメンバーをほめたあなたまで評価されるので、とてもオススメです。
さらにほめられた相手はあなたに対する好感度が上がり、あなたの貢献についても発表してくれるかもしれません。
アピール合戦になってもおかしくない中で
グループのメンバー同士がお互いをほめあうのは難しいです。
それでもお互いが、いい所をほめあう発表をすれば
このグループは雰囲気がいい
⇒討論自体もうまくいった(よっぽどひどい討論でない限り)
と面接官に好印象を与えることができます。
それで大幅ではないですが、間違いなく加点されます。
特に集団討論の面接官は、最終面接で出てくる人よりも経験が浅い場合が多いので、好印象が得点につながりやすいのです。
意見よりも行動をアピールする
そして自分が貢献したことで加点が大きいのは「意見」よりも「行動・態度」について言及した場合です。
正直、面接官はどんな結論が出るかは(あまり)気にしていません。
それよりも討論を通してあなたがどんな行動をしたのかを注意深く観察しています。
特に「討論の進め方」「意見のまとめ」「発表が少ない人へのフォロー」する発言で貢献したことをアピールすれば評価が高いです。
もちろん面接官はすでに高く評価をしていますが
自己評価であらためて触れることで、「意識してやっていました!」とアピールできます。
すると、「こいつはわかってやってたんだな」と自分の評価が正しかったことを確認できるので
面接官は安心してさらに加点してくれます。
面接官も人間なので結構ちょろいんですよね。
まとめ
・集団討論の流れは公務員でも民間でもあまり変わらない
→だいたいの流れを知ってると本番で少しだけ余裕をもてる
・討論の感想を言う場合「他人を褒める」「意見よりも行動に言及する」ことで加点されやすい
どうでしたか?
集団討論の流れをイメージできましたか?
次の記事では「集団討論を突破するためのポイント」を紹介します。
集団討論がある予定の方は参考になるはずです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。