前回の記事では、集団討論(グループディスカッション)のおおまかな流れと面接官からの好感度アップのコツを紹介しました。
そこで今回は集団討論を高得点で突破するための5つのポイントを解説します。
この記事を読めば
・集団討論の目的
・集団討論を突破するための5つのポイント
が分かります。
もくじ
集団討論の目的
面接官が何が見たいかをわかってれば、それを意識することで高得点につながります。
そこでまずは集団討論の目的を解説しますが、
そもそも集団討論は何を見るためにすると思いますか?
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何か思いつきましたか?
別に思いつかなくても大丈夫ですが
集団討論の目的は「面接では判断できない集団内での能力」を見ることなんです。
集団内での能力
集団内での能力とは「社会に出てから即戦力になるかどうか」の基準。
最近は公務員も新人に即戦力としての力を求めるようになったため、特に重視されます。
集団内での能力って何かわかりにくいと思うので、よくある表現に直すと次の4つの能力のことです。
「協調性」「積極性」「論理力」「表現力」
つまり、集団討論では
周囲と協力しながら(協調性)
自分から発言し(積極性)
与えられたテーマに関して論理的に(論理力)
分かりやすく説明(表現力)
しなくてはいけません。
この集団内での能力をまとめて見ることが、集団討論の目的なのです。
集団討論を突破するための5つのポイント
集団討論の目的は分かったと思いますが、それでも集団討論は難易度が高いです。
なぜなら、テーマやメンバーによって討論の進めやすさや展開が変わるため、どんな討論になるか全く想像できないから。
それでもこれを注意していればうまく討論を進めることができるポイントはあります。
大きく分けて5つのポイントがありますので、それぞれ説明しますね。
①雰囲気づくり
集団討論は基本的に、その日初めて会った人たちとコミュニケーションをとらなくてはいけません。
それでなくても試験なので緊張するのに、知らない人ばかりだともっと緊張します。
そこで、少しでもいい雰囲気を作ることで、話しやすい環境を作っておくことが大切。
その方法はとても簡単で、「今日はよろしくお願いします!」とあいさつをすればいいんです。
さらに、「緊張しますね~」とか「地元ですか?」とか話をすればもっといい雰囲気になりますし
みんな緊張している中で声をかけるとあなたの好感度が上がります。
ただし、係の人がいて話しづらい場合や静かに待っているように言われたときはあきらめましょう。
それでも、面接開始と同時に「今日はよろしくお願いします」とメンバーに向けて言うだけで、雰囲気はよくなり、おまけに面接官にも好印象をもたれます。
僕は集団討論の参加者を待合室から討論会場に案内する係をやったことがありますが
その時も、グループの中に一人でも他のメンバーに声をかける人がいるだけで、グループ全体の雰囲気がよくなり、その人は討論でも活躍していました。
②テーマ別の取り組み方を知っておく
集団討論のテーマには大きく分けて次の3種類があります。
・問題解決型
・賛否型
・自由討論型
それぞれの特徴や具体例を知っておけば、討論にスムーズに参加できるはずです。
1つ目は「問題解決型」
例えば、
「災害対策」
「少子高齢化対策」
など実際の社会問題の対策を話し合わせて、結論を導き出させるタイプです。
2つ目は「賛否型」
例えば
「子供にスマホを持たせるべきか」
「学校の教室にエアコンを設置すべきか」
など与えられたテーマに対してグループとして賛成か、反対かを決めるタイプです。
最後に、これは民間でも多いですが「自由討論型」。
例えば、
「無人島に何か1つだけ持っていくなら何を持っていくか」
「〇〇市(県)の新しいキャッチフレーズを1つ考えなさい」
など、多種多様なテーマが与えられて、自由に討論させるタイプです。
「問題解決型」 と「賛否型」に関しては
「問題の背景・現状」→「解決策orあなたの意見」
を述べる形で発言します。
小論文を書いたことがある方なら、それと同じ。
「自由討論型」に関しても「あなたの意見」+「その理由」を述べれば大丈夫です。
ちなみに、「自由討論型」は「問題解決型」 や「賛否型」と違って明らかな正解がないので、どんな発言をしてもいいですが、理由を用意しておきましょう。
「なんとなくこれがいい」は絶対ダメ。
また、特定の(政治的・宗教的)思想が反映されたり、誰かを傷つけるような発言も当然ですがアウトです。
③絶対に参加する
言うまでもないことですが、討論に参加(発言)しないと評価されません。
また数十分の討論で2.3回の発言をしただけでは参加したとは言えません。
でも緊張したり、いい意見を思いつかない時もありますよね?
そんな時でも討論にうまく参加するテクニックがあります。
それは
できる人についていくこと
どのグループにも1人は「こいつできる!」って人が1人はいます。
その「できる人」についていく、具体的にはその人の意見を支持すれば、自然と討論の中心人物の1人になれます。
ちなみに「できる人」の特徴は
先ほど紹介した「声をかける人」
「最初の発言を聞いて理路整然としてる人」
「自然に討論を引っ張るような人」
その人のサポートをすれば、「できる人」は頭がいい人なので
あなたのことを便利な味方と思って協力関係が勝手に築かれ、討論に参加しやすくなります。
仲間になってしまえば、あとは「できる人」のフォローに入ればいいだけなので楽勝です。
その際
「〇〇さんの意見に賛成です」だけでなく
「さらに私は△△とも思います」
「なぜなら△△だからです」
などただ賛成するだけでなく、あなたの意見を言うことを忘れないでください。
「賛成です!」しか言ってないと、自分の意見をもたないただの「金魚の糞」扱いで落ちます。
④「議論を誘導する発言」をする
議論を誘導する発言は非常に高評価です。
具体的には
「意見がたくさん出たので〇〇という点に注目して議論を進めませんか?
(〇〇はコスパや実現可能性など)」
「そろそろ時間なので意見をまとめませんか?」
などです。
例えタイムキーパーや司会でなくても議論を引っ張る(誘導する)発言をすると一気に存在感がまし、高評価につながります。
⑤他の人の意見をふまえて、発言する
どうしても議論の流れがあるので、流されてしまう発言は多いです。
しかし、その発言にも少しはいいところがあるはず。
そこで「先ほど〇〇さんがおっしゃったように、、、」など少数派の意見も聞いてるよ!アピールをしましょう。
もし、すでにあなたが「できる人」の仲間であれば
「できる人」はすぐにあなたの意図に気づいて援護してくれます。
また、いくら「できる人」でも当然ですが一人の人間です。
緊張感の中、発言し、議論を引っ張っていては発言できてない人に気が回らない時もあります。
その際は、いえ、できれば気づいたらすぐに
「まだ発言できてない方の意見も聞いてみませんか」
と発言してください。
その一言であなたの評価が一気に上がり、合格に近づきます。
というよりも、ほぼ当確です。
その発言ができて、落ちた人を僕はまだ見たことがありません。
まとめ
・集団討論の目的は「面接では判断できない集団内での能力」を見ること
・集団討論を突破するための5つのポイントは
「雰囲気づくり」
「テーマ別の取り組み方を知っておく」
「絶対に参加(発言)する」
「”議論を誘導する発言”をする」
「他の人の意見をふまえて、発言する」
どうでしたか?
集団討論で高得点を取るイメージがついたのではないかと思います。
集団討論は練習がしにくい分、意外な落とし穴になることもあるので
この記事で紹介したことを頭に入れて、しっかり準備をした上で挑んでくださいね。
ご覧くださりありがとうございました。