公務員試験の氷河期世代採用枠に興味があるけど、氷河期世代枠の給料を知りたい
という方にオススメの記事です。
昨年度から氷河期世代を対象とした公務員試験が国や各自治体で始まっています。
自治体によっては100倍を超えるほどの人気があり、興味がある方、受験を考えている方も多いはず。
そんな中でも給料はいくらもらえるのかも、もちろん気になりますよね(大切なことです)
そこで、この記事では昨年度県庁の氷河期世代枠に合格し、今年度から勤務されているKさん(47歳、男性)に伺った話をもとに、氷河期世代枠の給料を紹介していこうと思います。
もくじ
結論 初任給は○万円
早速、結論(金額)です。
Kさんの4月の給与(基本給+各種手当)は367,200円(基本給348,000円+各種手当19,000円)だったそうです。
(ただし、ここから保険料や各種の税金、積立金などが引かれるため、手取りは約7割程度の約260,000円)
また、Kさんは4月に約30時間ほど残業をされたそうですが、残業代は翌月の給与とまとめて支給されます。
ちなみに、残業代(時間外手当)の計算方法は以下の通りです。
残業代の計算方法
残業代=(残業代の単価)×(残業時間)
残業時間の単価=基本給×12月÷{(7時間45分×5日×52週)-(7時間45分×祝日の日数)} |
Kさんの場合、残業代の単価が1時間当たり2,820円で、そこに残業時間をかけるので4月の残業代(支給は5月)は
2,820(円)×30(時間)=84,600(円)となります。
つまり、6月に支給される5月分の給与+4月の残業代は、367,200円+84,600円で、451,800円です。
以上からKさんの年収を4月の実績をもとに計算すると以下の通りです。
年収(見込)
4月分給与=367,200円・・・①
5月~3月分給与(見込み)=451,800円・・・②
ボーナス=4.45×基本給×2/3※=4.45×348,000×2/3=1,032,993円・・・③
※ボーナスは在籍期間と比例するため、6月支給の夏のボーナスは4.5月の2か月分、冬は6か月分全額支給。そのため、通常の3分の2支給される。
年収(①+②×11ヶ月+③)=6,369,993円
平均給与との比較
この金額が高いと感じるか、低いと感じるかは人それぞれだと思いますが、ここでは民間を含めたKさんと同世代の給与の平均と比較してみましょう。
国税庁の「民間給与実態統計調査」では、40代後半(45~49歳)の平均年収は約502万円です。
また、平均値は極端な高収入の影響を受けてしまい、実態を反映していない可能性もあります。
そこで、同様に国税庁の調査では、40代後半(45~49歳)の年収の中間地は約470万円と計算できます。
ちなみに、県庁職員(一般行政職)の44~47歳の平均年収は約730万円です。
流石に同世代の職員の年収にはかないませんが、同世代の年収の平均や中央値よりも100万円以上多いことが分かるかと思います。
金額が多い理由
民間を含めた同世代の年収よりも氷河期世代採用枠で入庁されたKさんの年収(見込)はかなり多かったですよね。
この理由は以下の2つだと考えられます。
①いきなり主任として採用
②アルバイトや派遣の期間も加算対象の可能性
それでは1つずつ見ていきましょう。
①主任として採用
まず1つ目ですがKさんは入庁と同時に主任として採用されたそうです。
新卒採用はもちろん、社会人経験枠での採用者ですら初めは一番の下っ端である主事から始まります。
しかし、Kさんの場合はいきなり主事の1つ上の主任扱いになったため、基本給が高くなり、その分残業代やボーナスが増えたと考えられます。
2つ目にアルバイトや派遣の期間も職歴として認められ基本給に加算された可能性があります。
通常なら採用枠を問わず、正社員として雇用されていた期間に比例して基本給に加算を行いますが、アルバイトや派遣などの非正規は加算対象外です。
しかし、氷河期世代は非正規雇用の方が多く、そもそもこの氷河期世代採用枠が能力があるにもかかわらず、望んだ雇用形態で雇われなかった方を対象にしているものなので、アルバイトや派遣の機関も職歴として加算するのは当然の対応だと思います。
ですが、いくら能力があると言っても自治体と言う特殊な環境に不慣れと言う点では新卒とできることはあまり変わりません。それでも高額な基本給を設定できるのは、国から何らかの補助が出ているのではないかと予想されます。(根拠はありませんが、国の施策の一環なので補助があるのが普通です)
まとめ
まとめ
・県庁職員(47歳男性)の氷河期世代採用枠の初任給は367,200円(年収は約637万円)
・民間を含む45~49歳の年収の平均は約502万円、中央値は470万円よりも100万円以上多い
.・同世代の県庁職員の平均年収は約730万円
同世代の年収の平均値や中央値に比べると、氷河期世代採用枠で入庁した公務員(県庁職員)の年収はかなり多かったですよね。
しかも、ここに育休や介護休暇などの休暇など豊富な福利厚生もセットです。
何よりもどれだけ不景気になっても問題を起こさない限りクビにならないという安定感まであります。
しかし、それだけの待遇で人気があるということに加えて、そもそも定員が少ないために倍率は高く、合格するのは簡単なことではありません。
公務員試験の対策は簡単ではないですし、働きながらだと負担は大きいです。
しかし、挑戦する価値はありますし、しっかり対策を取れば誰にでもチャンスはあるので興味のある方はぜひ挑戦するのをオススメします。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
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