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新卒一括採用はもう古い? 大手は中途採用メインの時代になる

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先日、日経新聞でこんな記事が掲載されました。

車大手、中途採用広がる トヨタは総合職の年5割に

 

内容をまとめると

トヨタやホンダなど車大手を中心に新卒採用を減らし、その分中途採用枠を大幅に増やしている

トヨタは総合職の中途採用の割合を2018年の1割から3割に

ホンダは採用全体の4割を中途採用にあてる

というものです。

 

このような中途採用の割合を増やす傾向は大手を中心に近年急速に進んでいます。

 

そこで今回は日本の採用システムの将来をデータを元に予測していきます。

 

きっかけは豊田社長の「あの発言」

 

日本の採用と言えば、新卒をまとめて採用するのが一般的ですよね?

 

この新卒一括採用と終身雇用、年功序列の3つが日本の採用・人事システムの基本となっていました。

 

そんな中でトヨタの 豊田章男社長 のこの発言は衝撃を与えました。

「雇用を続ける企業などへのインセンティブがもう少し出てこないと、なかなか終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」

「終身雇用難しい」トヨタ社長発言でパンドラの箱開くか  日経ビジネス
  https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00002/051400346/

 

今まではみんなで揃って就職して、一度入社してしまえば会社がつぶれない限りは安泰だと多くの日本人が思っていた中で、トヨタの社長から「終身雇用は限界」という言葉が出てきたわけです。

 

以前から終身雇用は限界がくるだろうと思ってはいたものの「まだ大丈夫だろう」と余裕でいた人々に衝撃を与え、日本の採用システムが変わる時代が本当に来たと多くの日本人が実感したと思います。

 

中途採用が激増している

 

終身雇用の崩壊にとどまらず、もう一つの根幹である「新卒一括採用」にも変化が生じています。

 

というのも近年、中途採用が割合、人数ともに激増しています。

 

日経新聞  https://r.nikkei.com/article/DGXMZO50497670S9A001C1MM8000?unlock=1&s=5

 

この図をみると明らかなように、2010年には3%だった中途採用の割合が2019年には約30%、つまりこの9年で約10倍にまで増加しています。

 

その間、採用人数自体も増加し続けているため、中途採用者は割合だけでなく人数でも増え続けているんです。

 

中途採用が増える理由

 

中途採用が激増しているのは分かったと思うので、次はその理由を解説していきます。

 

政令市で採用経験があるため、人事の目線でこの理由を解説できるかと思います。

 

新卒はポテンシャル採用、だが...

 

基本的に新卒採用は「ポテンシャル採用」です。

 

つまり、「どれだけの実績や実際に使えた能力があるか」 という実績よりも「今後どれくらい成長して、どれだけの貢献をしてくれそうか」というポテンシャルを重視するんです。

 

それを見抜くのが面接官の役割ですが、 就活生の真の能力を見抜くのが難しくなっています。

 

なぜなら過去の面接内容や通過したESの情報が大学の先輩から後輩へ、そして時にはネットを通じて拡散しているため。

 

これでは、本当の就活生の能力が分からず、その会社が過去に採用した人物、つまりは欲しい人物に寄せた人間をつい取ってしまいますが、それは偽物に過ぎず、使えないことが多い。

 

そのため、大手の採用担当者の間では「新卒採用は外れが増えている」というのが近年の傾向だと某大手電機メーカーPに勤務する友人から聞いたことがあります。

 

中途は即戦力

一方で、中途採用は即戦力として、どれだけの実績を残したか、どんなスキル・知識を身に着けているかを重視します。

 

そのため、新卒に比べて外れが少なく、前職までの実績で判断しやすいため、ピンポイントで足りない人材を採用できるんです。

 

以前の日本なら、能力がない新卒を時間をかけて育て上げることができたでしょうが、近年そんな余裕がある日本企業は大企業にすらありません。

 

そんな理由もあって中途採用が重視されています。

 

IT、ビックデータに対応できる人材が必要

 

今後、どの業界でもITやビッグデータに対応できる人材が重宝されます。

 

また、すでに出てきたトヨタやホンダなどの自動車業界も自動運転技術の開発のために優秀なエンジニアが必要不可欠です。

 

すでにGAFAの一角Googleは本格的に自動運転技術の開発に取り組んでいるだけでなく、中国のアリババ集団やGAFA以外の米IT大手も自動運転技術の開発に取り組んでいます。

 

そのような背景もあり、自動車大手を中心にAIやデータ解析ができる優秀な人材の確保を狙って、中途採用を活発化させていると考えられます。

 

大手に新卒で入るのは難しい時代に?

 

わずか10年足らずで中途採用が10倍に増えた上に、今後さらに即戦力の奪い合いが過熱することが予想できます。

 

一方で、新人に一から技術を叩き込む余裕は今の日本企業にはありません。

 

これらのことから、今後も大手を中心にさらに即戦力重視の採用、つまりは中途採用が活発になり、能力が未知数の新卒の枠は減少していく可能性が大きいです。

 

そのため、大手企業に入るのは今まで以上に難しくなる一方で、ITなど特定の技術を磨くことで、面接、つまりはコミュ力重視の採用では落とされた人たちが大手企業に入り

今まではコミュ力でどうにかなっていた能力やスキルがない人たちは大手企業に入れないという、まさに「能力やスキルがものをいう時代」に入っていくと考えられます。

 

つまりは今まで就活で不利だと言われてきた理系やコミュ障に有利な時代が到来する可能性があるんです。

 

そのためにもとにかくスキルを身に着けていきましょう!

 

最後までご覧くださりありがとうございました。

 

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