こんにちは、りょうたです。
当ブログをご覧くださりありがとうございます。
公務員試験を受けようと考えているけど、どんな問題が出るかわからないと思っている人も多いと思います。
公務員試験は職種(試験種)や自治体によって出題される科目が異なります。
そこで今日は公務員試験の出題科目について解説していきます。
この記事を読めば公務員試験の出題科目が何科目あって、どんな科目があるのか、どれを勉強すればいいのかが分かるようになっています。
もくじ
公務員試験の科目
公務員試験の科目には基本的に「教養科目」と「専門科目」の2種類があります。
ほぼ全ての公務員試験はこのどちらか、もしくは両方が課されます。
それでは、1つずつ見ていきましょう!
教養科目
教養科目とは
教養科目は基本的に全ての公務員試験で出題されます。
教養科目には「一般知能」と「一般知識」と呼ばれる分野があり、それぞれ下の表のように分類できます。
一般知能 | 数的処理 | 数的推理、判断推理、空間把握、資料解析の4分野から出題される。教養科目で最も出題数が多く全体の約5割を占める。 |
文章理解 | 現代文と英文、試験によっては古文も出題される。数的処理の次に出題数が多い分野。 | |
一般知識 | 人文科学 | 世界史、日本史、地理、文芸・思想から出題される。高校までの歴史・地理・倫理にあたる。 |
自然科学 | 数学・物理・化学・生物・地学から出題される。高校までの数学と理科にあたる。 | |
社会科学 | 政治・経済・社会・国際・法律から出題される。高校までの現代社会や公民にあたる。 | |
時事問題 | 時事問題に関する知識を問う問題が出題される。 |
一般知能
一般知能は「知能」というだけあって、一見考えて解く問題が多いように見えます。
しかし、数的処理に関しては解法を知っていれば簡単に解ける問題ばかりなのです。
そのため、いかに多くの解法を暗記して、それを使いこなせるようになるかが重要なので、滅茶苦茶難しいということはありません。
しかも多くの問題が高校数学で出てくるような知識でなく、足し算引き算掛け算割り算さえできていれば解ける問題ですので、安心してください。
また、文章理解は文字の通り、英語や日本語の文章を読んで、その内容を理解できているかを問う問題です。
「英語なんて全然わからないよ」って方がいるかもしれません。
でも安心してください!
問題は選択肢形式で、先に選択肢を読むなど攻略法はあるので、なんとなく読めてしまえば解けるんです!
たまに古典も出題されますが、問題を解くのに大切な言葉や背景は解説がついているので、古典の単語なんて覚えていなくても大丈夫です。
一般知識
次に一般知識ですが、言葉の通り各分野の知識を問う問題です。
これは、覚えているかどうか次第なので、ただ暗記あるのみです!
ちなみに難易度はセンター試験以下の問題が大半ですので、身構える必要はありません。
また、あとで解説しますが全ての分野を完璧に覚える必要はありませんので、安心してください。
基本的にすべての問題が選択肢型(5つの選択肢から正しいものを選ぶ)を採用していますので、消去法も有効です。
教養科目の出題数
教養科目の出題数は受験職種や自治体によって多少異なるかもしれませんが、基本40~50問です。
そのうち、一般知能が7割以上を占め、残りが一般知識になります。
ちなみに、分野に関係なく1問ごとの配点は同じです。
専門科目
専門科目とは
次に専門科目を紹介します。
専門科目は多くの大卒程度の国家公務員、都道府県庁、政令市で必須項目です。
また、政令市ではない一部の市役所でも出題されることがあります。(珍しいですが)
専門科目は受験する職種によって出題される分野が全く異なります。
主な専門科目には以下のようなものがあります。
行政事務系 | 憲法、民法、行政法、、労働法、刑法、商法、ミクロ経済学、マクロ経済学、財政学、統計学、経営学、政治、行政、国際関係など |
人間科学系 | 社会学、心理学、教育、社会福祉など |
技術系 | 農業、土木、建築、林業、機械、電気など |
表を見てもらうとわかると思いますが、行政事務系(国や自治体の事務職などで出題)が滅茶苦茶科目が多いです。
しかも教養科目に比べて専門性が高いため、覚える量も難易度も上がります。
ただし、行政系は採用数がダントツで多く、行政以外の専門職の採用がない自治体でも確実に募集はあるので、受験先の選択肢を広げることはできます。
一方で、人間科学系(心理など)、技術系(農業・機械など)はその職種に特化した専門分野のみ出題されます。
例えば農業職なら「農業」、土木職なら「土木」のみ、という形式です。
また、専門科目でも基本的に選択肢型の問題が多いですが、その分野に関わる小論文が出される場合もあります。
専門科目の出題数
こちらも職種や自治体により多少異なりますが出題数は40題前後が多いです。
ただし、科目を選択したり、問題を選択できる場合が多いです。
例えば10科目の問題の中から4科目(40題)選んで回答するという形式が多いため、得意な分野の問題だけ解けば大丈夫です。
この形式の場合、選んだ科目しか採点対象になりません。
一方で、50~60問出題され、そのうち科目を問わず40問選んで回答するという仕組みの試験もあります。
その場合も、自分が得意な問題だけ選ぶことが可能です。
その他の科目
上記の教養科目と専門科目以外の科目を実施している自治体、職種があります。
例えば多くの市役所では小論文や作文試験があります。
最近社会で話題になっている社会問題(ワークライフバランス、働き方改革など)や自治体特有の課題に対する施策を考えるテーマなどが多いです。
一方で、公務員と全く関係ないテーマ「去年頑張ったこと」などが与えられる場合もあります。
また、保育士の試験ではピアノ、消防・公安系の試験では体力試験がある場合もあります。
全て勉強する必要はない
公務員試験の科目は非常に多いことが分かったと思います。
中には「こんなにたくさん勉強できない」、「公務員は頭のいい人しかなれないんだ」と思う方もいるかもしれません。
たしかに科目は多いですし、頭がいい方が有利なのは否定できません。
しかし市役所や県庁などの試験は合格者の平均点は約7割です。
そのため教養科目では40問のうち3割にあたる10問前後は落としていいことになります。
問題の7割を占める一般知能を捨てるわけにはいかないですが、苦手な科目を捨てることは可能です。
僕は物理が苦手で意味がわからなかったので、最初から捨てました。
また、わからなくても、選択肢形式なのでとりあえず回答しました。
これはとても大切です!わかっててもわからなくても正解を選べばいいので(笑)
このどれを捨てるかという「戦略」については今後、各科目の勉強法などの記事を書いたときに軽く触れようと思います。
読んでくださりありがとうございました。