こんにちは、元政令市人事のりょうたです。
当ブログをご覧くださりありがとうございます。
今回のテーマはごみ収集作業員(公務員)の給料です。
普段ゴミを集めてくれるごみ収集作業員には公務員と民間の2種類あります。
その中でも 公務員 (特に地方公務員)として働くごみ収集作業員の給料をまとめています。
この記事を読めばごみ収集作業員(公務員)の
・月額給料(平均額・平均年齢)
・ボーナス(平均額・平均年齢)
・平均年収(平均額・平均年齢)
・退職金
・生涯年収
を総務省発表の統計資料「 平成30年地方公務員給与実態調査結果等の概要 」をもとにまとめています。
もくじ
ごみ収集作業員の給料
ごみ収集作業員(公務員)の平均給料 322,505円(平均年齢:50.3歳)
(総務省:平成29年4月1日地方公務員給与実態調査結果より。高卒・短大卒・大卒の平均の数字。以下年齢別も同様)
実際の収入はここに各種手当がつくのであまり参考にはならないですね。
ごみ収集作業員の給与(=月収)
ごみ収集作業員の月額給与の平均
ごみ収集作業員(公務員)の月額給与は390,215円(平均年齢50.3歳)
参考;地方公務員(事務職)の月額給与の平均:401,415円(平均年齢 42.3歳)
民間業者:293,900円(平均年齢45.6歳)(厚労省「平成29年度 賃金構造基本統計調査」より。
こちらが月収で手取りに直結するのはこちらです。
(手取りはここから年金・税金などが引かれるので給与の8割ほどで約30万円です)
先ほどの給与に各種手当(残業代、地域手当、住宅手当など)が加算されたもので、給与との差額約70000円が手当に当たります。
公務員の平均よりはやや低い(同年齢を比較するともっと差がありますが)ですが、民間に比べると10万円近く高いですね。
下表から公務員のごみ収集作業員は44~47歳の平均給与が約39万円なので、同年代で比較しても大きな差があります。
ごみ収集作業員の年齢別月額給与
年齢別の給与と手当の平均は以下の通りです。
20歳未満 | 184,263円(手当35,694円) |
20~23歳 | 204,102円(手当39,877円) |
24~27歳 | 233,117円(手当44,216円) |
28~31歳 | 258,034円(手当49,017円) |
32~35歳 | 288,026円(手当54,759円) |
36~39歳 | 328,010円(手当60,030円) |
40~43歳 | 363,267円(手当66,142円) |
44~47歳 | 390,251円(手当71,183円) |
48~51歳 | 401,129円(手当71,100円) |
52~55歳 | 405,121円(手当64,110円) |
56~59歳 | 407,255円(手当60,632円) |
若い頃は手当額が少なく、年を経るに従って徐々に手当が増えていくことが分かりますね。
公務員では職種によっては10万円以上の手当がつく場合がありますが、ごみ収集作業員(公務員)の手当額はそれに比べると低いです。
ごみ収集作業員のボーナス
ごみ収集作業員のボーナス平均額
ごみ収集作業員(公務員)のボーナス平均額は1,564,197円 (平均年齢50.3歳)
民間業者:539,000円(平均年齢45.6歳)
※(給料(平均額 322,505円)+扶養手当(0円と仮定)+地域手当(平均額17,000円) )×4.45月(2018年の支給基準)で算出。以下の年齢別も同様に算出。
扶養者がいる場合は、平均で4万円ほど加算されます。
ボーナスでは民間と100万円以上の大きな差がありますね。
ごみ収集作業員の年齢別ボーナス額
年齢別のボーナスの推計額は以下の通りです。
20歳未満 | 790,182円 |
20~23歳 | 859,851円 |
24~27歳 | 969,659円 |
28~31歳 | 1,059,176円 |
32~35歳 | 1,167,088円 |
36~39歳 | 1,321,561円 |
40~43歳 | 1,460,156円 |
44~47歳 | 1,548,903円 |
48~51歳 | 1,597,679円 |
52~55歳 | 1,655,449円 |
56~59歳 | 1,680,422円 |
ごみ収集作業員の年収
ごみ収集作業員の平均年収
ごみ収集作業員(公務員)の平均年収は 6,246,777円(平均年齢50.3歳)
民間業者:4,065,800円(平均年齢45.6歳)
※月額平均給与×12+ボーナス額で算出。以下の年齢別も同様に算出。
給与もボーナスも民間とは差があった分、年収を比べるとその差は約200万円に拡大しますね。
ごみ収集作業員の年齢別年収
年齢別の年収(推計値)は以下の通りです。
20歳未満 | 3,001,338円 |
20~23歳 | 3,309,075円 |
24~27歳 | 3,767,063円 |
28~31歳 | 4,155,584円 |
32~35歳 | 4,623,400円 |
36~39歳 | 5,257,681円 |
40~43歳 | 5,843,360円 |
44~47歳 | 6,231,915円 |
48~51歳 | 6,411,227円 |
52~55歳 | 6,540,901円 |
56~59歳 | 6,591,482円 |
※平均給与×12+ボーナス額
民間ではそもそもボーナスがでないところもあるようなので、ボーナスでも待遇は圧倒的にいいですね。
ごみ収集作業員の退職金
ごみ収集作業員(公務員)の退職金は 16,800,000円
公務員は60歳が定年なので、60歳まで務めた場合の値です。
ごみ収集作業員の生涯収入
生涯収入
ごみ収集作業員(公務員)の生涯年収は 244,611,510円
給与収入+退職金で算出。なお年齢別の推計平均年収の合計(19〜59歳) 。
定年まで働くと約2.4憶円稼ぐことができる計算になります。
ただし、退職金を事務職のもので計算しているため、実際はこの数値より低いと予想されます。
地方公務員や民間企業と比較
最後に国家公務員や民間企業と比較してみます。
・ごみ収集作業員(公務員)の生涯年収(19〜59歳):227,111,280円
・廃棄物処理業者(民間)の生涯年収(18〜59歳):179,360,000円
・市役所職員(一般行政職)の生涯年収(22〜59歳):257,614,930円
・国家公務員(行政職)の生涯年収(22〜59歳):283,318,223円
・民間企業(男性:大卒)の生涯年収(22〜59歳):288,000,000円
・民間企業(女性:大卒)の生涯年収(22〜59歳):235,500,000円
国家公務員は 「人事院 H29国家公務員給与等実態調査」から推計。
民間企業は「労働政策研究・研修機構 ユースフル労働統計2017」から引用。
まとめ
今回は公務員のごみ収集作業員の給料についてまとめました。
同じごみ収集作業員でも公務員と民間では大幅な差があったと思います。
給料に加えて福利厚生の面でも公務員の方が優れているので、総合的にみるとさらに差が開いてしまいますね。
どうせ同じ仕事をするなら給料などの待遇がいい方がいいですが、公務員の募集人数は少なく、公務員のごみ収集作業員は狭き門です。
このブログでは公務員試験の対策(筆記だけでなく面接対策も)を紹介しているので、公務員のごみ収集作業員を狙う方の助けになるかと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました。