財政課ってどんなことしてるの?
財政課の仕事って予算を決めるだけ?
という疑問を解決します。
僕は政令市に入庁後、最初に財政課に配属になりました。
財政課は自治体の予算を決める花形部署というイメージがあったので、新人なのに配属になって嬉しかったです。
しかし、いざ仕事を始めると財政課の仕事=予算編成だけではないことが分かりました。
そこで、この記事では
・政令市の財政課の仕事内容
・財政課で担当した予算編成以外の仕事
を紹介します。
財政課の仕事内容
まず財政課の仕事内容には以下のものが挙げられます。
・予算編成
・各種契約の管理
それでは一つずつみていきましょう!
予算編成
公務員の財政課がやることと言えば予算編成を思い浮かべる方がほとんどですよね。
予算編成担当者が担当の部局を持っていて、その部局から上がってくる予算要求を精査して、来年度の予算を組んでいきます。
しかしどの自治体も財政的に厳しいので、いかに無駄な事業を削るかが腕の見せどころ。
また、各部局も要求額から削られることは分かっているので、削られても仕方ない(通ったらラッキーくらいの予備を含めた)予算を要求するのが一般的です。
それを各部局の担当者と話し合って、折り合いをつけて最終的に決められた枠内に収めるのですが、この作業をする10月から年末にかけては深夜残業・休日出勤当たり前の日々が続きます。
この予算編成を担当するのは自治体の中でも優秀な人達で、部長の多くは財政課で予算編成を担当した経験があるくらいです。
各種契約の管理
一方で財政課では予算編成以外の仕事もあります。
それが各種契約の管理で、僕が入庁後財政課で担当したのはこちらの業務です。
その仕事内容は文字通り各部局や自治体が民間企業やその他の団体と行う契約を管理するというもの。
各職員が担当の契約や部局を持っていて、例えば
・○○万円以上の物品の購入
・○○万円以上の工事や委託業務
の契約をする場合は、各部局が財政課の契約担当者に「契約してもいいですか?」という伺いをして、その契約内容が自治体のルールに違反してないかを判断するのが仕事です。
基本的に各部局の担当者が必要な書類を用意して、それを精査するだけなのですが、自治体のルールが細かく多いので、契約内容が問題ないか確認する作業にかなり時間がかかります。
また、「自治体のルールにはないけど、現場はこーゆーものが欲しいと言っているからどうにかなりませんか?」という要望が来る時も。
そんな時は理由を付けて、なんとか現場の要望を叶えようと奮闘します。
手間はかかりますが、現場の要望を通すことも可能ですし、住民のためを考えれば、現場の声に合わせるのが一番です。
しかし、契約担当者は数人しかいないので、その数人で自治体の契約を管理するだけでなく、ルールにない(余計な)仕事を持ち込まれると、作業が増えてより激務になるデメリットも。
何よりもルールの範囲内で頑張っている部署も多いので、不公平感は出ますが、要望がくれば可能な範囲で対応していました。
「公務員=ルールに縛られたお堅い仕事」というイメージがある方には意外かもしれませんが、実は住民のためにルールを捻じ曲げる?こともあるんです。
とはいえ、結局は「本来のルールにない契約をするためのルール」があり、それに従って判断するのですが・・・・
この記事では「財政課の予算編成以外の仕事」を紹介しました。
今後も公務員の仕事についての記事を書いていこうと思いますので、興味のある方はぜひご覧ください。
また当ブログでは元面接官の視点で公務員試験対策(特に面接対策)を紹介しています。
公務員に興味のある方、今年公務員試験を受ける方のお役に立つと思いますので、そちらも見ていただけると幸いです。
それでは最後までご覧くださりありがとうございました。